こんにちは、マフィア壊滅部です。

十六話 ページ20

……そこから俺達はどんどん先に進んだが、こんにゃくに当たったり、お地蔵さまの顔が飛んできたりしたときに毎回廣田が……


「きゃあああああｯ！？」 とか「ひゃｯ！？」 みたいに叫んでいて、俺としてはもう心臓がバクバクだった。

………そろそろ…か？


村「……廣田…落ち着いて聞いてくれ…」


廣「な、何ですか？」


……ふう…


村「俺は、廣田のことがs「うわあｱｱｱｱｱｯ！」………！？」


廣「ひゃｯ！つ、次は何なんですか！？」


岡本くんの悲鳴……これは…驚きの声じゃない。


「だ、誰だｱ！離せ！離せｴｯ！」


今度は臼田くんの悲鳴……！？


村「廣田……急ぐぞ。もし怖かったら目、瞑っとけ。……俺が安全に引っ張って行くから。」


廣「は、はい……！」

◆＊◆＊◆＊◆

だいちゃんside

山だ「お前は誰だ！早く岡本くんを離せ！」


僕は正体不明のヤツを睨み付けた。


敵「“誰か“という質問には答えられない。まあそうだな……ヒントをやろう。……こないだてめえらが壊滅させた奴らと手を組んでいたマフィアさ。」


なんだと！？


山だ「とにかく岡本くんを解放しろ！さもなくば僕の愛銃が黙っちゃいないぞ！」


そう言って僕は両方のポケットから拳銃を二丁取り出した。


敵「ほう……拳銃使い方がいるとは聞いていたが……まさか後輩を撃つことは出来まい！」


正体不明のヤツは、岡本くんを盾のようにして隠れた。


山だ「ひ、卑怯だぞ！」


敵「卑怯で何が悪い？…………明日の午後９時に、前回直接手を加えたヤツはこの山の頂上にこい！少しでも妙な真似をしたら……どうなるかわかってるよなあ？」


ヤツは岡本くんの首を、手で切るフリをした。恐らく捕らえた一年生を殺すと言う意味なんだろう。


敵「じゃあな、“笑顔の裏切り-ﾋﾞﾄﾚｲ-“ 」


そう言ってヤツは闇に消えていった。

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