【ペルソナ5】弱者は貫く ※番外・短編集※リクエスト募集

もう一人 ページ3

貴方目線

休日の昼に暁にDVDを見ようと誘われ、ルブランに向かった

惣次郎:いらっしゃい、Aちゃん
A:こんにちは佐倉さん
暁、上にいますか?
惣次郎:いると思うが…
A:?
惣次郎:今日は上から下りてきてねぇんだ
A:え、そうなんですか?

体調が優れていないのかな
…大丈夫かな?

惣次郎:様子を見に行こうかと思ったが、客が来るからな…

ガシガシと頭を掻いて、困った表情で扉を見ていた
屋根裏に行く予定があった私が行けばいいか

A:私が見てきます
惣次郎:いいのかい?
A:はい、暁に会う予定だったので…
惣次郎:そりゃ助かる、ありがとう
A:いえ…なら、上行きますね

奥の階段の方へと歩き、階段を上っていく

A:暁?
暁:A!?
A:どうしたの?
下に下りてこないって、佐倉さん心配してたよ?
暁:えっ、えっとその…

目の前で挙動不審に動く暁
どうしたの…?

A:何焦ってるの?
暁:いや、何でも…

慌てた様子で後ろの方を必死に隠していた

??:その子がお前が誘った子?

暁と同じ声が聞こえた

A:暁、何か言った?
暁:な、なにも…
??:こっちだ
A:え?

暁と似た声が、本人の後ろから聞こえた
頭を傾けて、必死に何かを隠そうとしている暁の後ろの方を見る

暁:あっ!
A:…え?

声の主の姿に目を疑う

声の主はベッドの上に腰を掛けて座っている
目の前にいる暁と同じ姿をした人物がいた

A:えっと…暁って、兄弟いるの?

そうだ、きっと兄弟に違いない

暁:一人っ子だ
A:誰なの!?
暁:A、一旦落ち着こう

肩に手を置かれ、なだめられる

2→←2

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す