王女と蝙蝠の物語 [賢者の石] (ページ5)

今日:2 hit、昨日:3 hit、合計:9,242 hit

4話ページ5

オリバンダーの店では少々手こずり、店の中をめちゃくちゃにしてしまったが最終的に

ニワトコの木、ドラゴンの心臓の琴線、38cm、黒くて持ち手に金の装飾が施されている杖に決まった

とても綺麗でいつまでも見ていたくなる。これから、よろしくね、と心の中で呟く。

オリバンダーにお金を払い、店を出ようとすると

オリバンダー「あなたには、成すべき使命がある。きっと、数百年語り継がれるような偉大な方になるだろう。しかし、大切なものを失う」

オリバンダーは哀れみともいえるような目で私を見る。そんなこと言われたら怖いじゃん。やめてよ。私はただ大切な人達に囲まれて楽しい送りたいんだから。

私は微笑み、会釈して店をあとにした

教科書や大鍋、その他諸々の日用品を買ってきてくれた父と合流。

3人で喫茶店に入り他愛も無い話をして、ダイアゴン横丁を後にした。

数週間後

いよいよ、今日入学だ

ホグワーツ特急を前にして、両親と抱擁を交わす

アンドリュー「A……はあ、寂しくなるなあ。お前がいないと」

ミランダ「そうね。……ちゃんと食べて勉強して、友達と仲良くするのよ？」

母はポケットからハンカチを取りだし頬を伝う涙を拭う。

私「泣かなくてもいいじゃない。なにも、永遠の別れじゃないんだし。バイバイ！手紙書くね！」

別れを惜しむ両親をおいて、私はトランクを持って汽車に乗る。