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「...だからね、私がその人の分まで、頑張って生きなきゃいけないの」
芥川龍之介
「”恩人の為生きる”か」
ふっと顔を上げると、ほんの少し嫉妬を孕んだ彼の目の目が合う。
「(...否、僕の為に生きろ等、これ以上Aに背負わせて如何する)」
云いたいけど、云えない本音。
中原中也
「そりゃ、手前の勝手にすりゃあ良い」
手袋を取って、貴女の頭をわしゃわしゃと撫でる。
「だから、俺も勝手に手前と生きる事にする」
形の良い唇の隙間から、彼の白い歯がちらりと覗く。
「文句は受付ねぇからな」
森鴎外
「...これ以上、如何頑張るというんだい」
前向きな言葉に反して、視線がぐらぐらと揺れていた貴女。
「偶にはゆっくり休むといいよ、」
いたせりつくせりの彼に、気恥ずかしさ覚えながらも心が暖かくなる。
坂口安吾
「なら、僕もその恩人に感謝しなければいけませんね」
疑問符を浮かべる貴女の横でふっと表情を柔らかくする。
「...その方がいなければ、僕は貴女に逢えなかった訳ですから」
貴女が抱えるものは、二人で二等分。
フョードル・ドストエフスキー
「そうでしたか、」
話を聞き終えてから、静かにそう呟く。
「貴女がぼくに”命を大切にしろ”と口煩く云う訳が判りました」
少し戯けた調子で微笑みながら、貴女の頬を撫でる。
条野採菊
「貴女はそうやっていつも頑張っているでしょう」
貴女のおでこに触れるだけの接吻を落とす。
「身体を壊せば、元も子もありません」
いつも頑張っている貴女を労るように、体のいたるところに口付ける。
末広鐡腸
「…」
考え込むように黙ってしまった彼。
暫くして顔を覗き込むと、ぱちっと目が合う。
「ｯ…すまない、Aにどんな言葉をかけるのが正しいか考えていた」
今見つかった、と優しく微笑む。
＊貴女と彼がこたつでのんびりした→←＊超健康な貴女が幼少期に不治の病で余命宣告を受けていたが、恩人のお陰で完治したことを知った
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もちのあじ(プロフ) - yuuki Sさん» 遅くて申し訳ないです...！そう云って頂けて作者も更新を続けることが出来ます！ありがとうございます！ (5月6日 0時) (
レス) id: f3a193ffbe (このIDを非表示/違反報告)
yuuki S(プロフ) - 更新ありがたいです✨️ほんとに主様の小説大好きなので、更新が毎度楽しみです！！ (5月4日 23時) (レス) @page48 id: 07c571410b (このIDを非表示/違反報告)
もちのあじ(プロフ) - NIKOさん» 作者の脳裏にもそれはそれは鮮明に…ｯ！ (5月1日 23時) (レス) id: f3a193ffbe (このIDを非表示/違反報告)
NIKO - だ、太宰さんの、優しい笑顔が脳裏にぃぃぃぃぃ!!!はぁ…好き（ (5月1日 16時) (レス) @page47 id: 412fd2ba39 (このIDを非表示/違反報告)
もちのあじ(プロフ) - マカロンさん» ついでに自分もお願いします← (4月29日 22時) (レス) id: f3a193ffbe (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：もちのあじ | 作成日時：2022年12月4日 19時
