【文スト】文豪さん、反応記録帳。

＊人を__してしまって感情が消えた ページ7

「.....何も分からない」

中島敦
優しくギュッと抱きしめ、
「大丈夫です、...大丈夫」
あれは、事故。故意じゃない。
そう言い聞かせます。
本当は、Aのミスというのを分かっているから余計敦くんは苦しい。

太宰治
「生きているなかで、仕方ないことだったのだよ」
「人はいつか死ぬ」
でも、私が殺した。
遠くを見つめていた太宰が、ゆっくり手を握る。
「それが...たまたま君の前で起きただけだ」
好きな人が目の前で「分からない」と涙を流している。
太宰を混乱させるにはそれで十分で。

国木田独歩
「俺も仕事で初めて人を死なせて、そうだった」
「何をしてしまったんだ、と」
メガネの奥の真っ直ぐな瞳にその視線を捕られる。
「...お前の傷が癒えるまで」
ぎゅっ
「ずっと傍にいる」
割れ物を扱うかの様な優しさで抱きしめてくれます。

福沢諭吉
「...今のうちに沢山泣いておけ」
「ずっとここに居る」
何もせずただずっと隣に座っていてくれます。
その2人に寄ってくる猫も、空気を読んでかAの膝に乗ります。
ボロボロと止まらない涙を拭い続ける社長。
心が痛いです。

芥川龍之介
「そんなでは、マフィアの世界では生きていけぬ」
...じゃあ、生きていけない。
ポツリ
「.....そんなこと言うな」
何よ、自分が言ったんじゃない。
「まだ時間はある」
「ゆっくり休め」
厳しい言葉の後の矛盾も、彼が混乱している証拠。

中原中也
「...お前が悪いわけじゃねぇ」
なんで、
殺したのは私でしょう
「お前が人を殺さないといけない環境になったのは、お前のせいじゃねぇだろ」
ひたすらに、貴女のせいじゃないと言ってくれます。
気負いすぎる性格を知っているからか。
再び笑う時が来るまで、ずっと中也の頭の中に貴女がいます。

森鴎外
「...それがマフィアの人間かね？」
流石は首領。
仕事としては、貴女のその態度を認めません。
が、仕事後態度が一変。
「時間が掛かってもいいからね」
「ゆっくり」
ずっと背中をさすってくれます。

坂口安吾
「...仕方ない事だったでしょう」
誰がどう見ても貴女は悪くないし、しょうがなかった。と、安吾らしくも無く必死に言い訳をしてくれます。
「...久しぶりに呑みにでもいきますか」
普段絶対に自分から誘わない癖に、
貴女を気にかけている証拠です。
「僕はトマトジュースで...」

＊仕事が忙しくて文豪の服を抱きしめて寝た→←＊空手の大会を文豪が見に来た

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す