【文スト】文豪さん、反応記録帳。

＊感情を無くして、怪我で動こうとした ページ2

「.....」

中島敦
「Aさん、まだ動いちゃだめですって！」
そういって、肩に手を添え戻される。
私も行きたかった。
「この怪我が治ったらどこでも連れてってあげますよ」
うん。
「良かった！」
目を閉じる寸前、目の前にあったのは、敦くんの優しげな瞳。

太宰治
「どこへ行くんだい？」
私がベッドに手を付き、体を起こそうとした瞬間そう言われる。
貴方は全部お見通しなのね。
「当たり前じゃないか」
「...君のことをずっと想っているからね」
少し寂しそうな顔をしてます。

国木田独歩
「まだ動くな、傷口が広がるぞ」
手帳を見つめながら静かに言う。
なんで。
「お前が心配だからだ」
「お前が今の状態でまた何処かで、傷つけられないか」
「不安で、不安で」
「だからまだ、ここにいてくれ」
捲し上げるように出た彼の言葉は、優しさ故です。

福沢諭吉
「A、どこへ行きたいんだ？」
低く深い声で問われる。
別に、どこでもないです。
「そうか」
「ならば、治ったら一緒に行こう」
どこにですか。
「どこでもないところだ」
そういって、微笑みながら頭に手を置いてくれました。

芥川龍之介
「僕の断りなしに何処へ行く」
目の前に芥川の異能力が現れ、強引に止められる。
「そもそも、その傷で貴様が外に出られるわけないだろう」
でも、外の空気が吸いたい、
「...」
「僕もついて行く」
心配で後ろからついてきてくれます。

中原中也
「おい！まだ動くんじゃねぇ！」
そういって慌てて止めに来る。
「なにが欲しいんだ、なんでも買ってきてやる」
なんでもいい
「そうか、」
「ちょっと待ってろ、お前の好きなゼリー買ってきてやる」
そう言って彼は布団をかけ直して、笑顔で部屋を出ていきました。

森鴎外
「.....外へ行きたいかい？」
私がドアに手を掛けた時、そう話しかけられた。
分からない。
「そうか」
そして優しく抱きしめられる。
「もう少し休んだら、外へ行けるから」
「...私は君と行きたいところが沢山あるのだけれど？」
そういう森さんは、普段の首領の顔とは大違いで。

坂口安吾
「まさかとは思いますが、貴女外に出ようなんて考えていないでしょうね」
「もし外で、傷口が開いたら僕の面倒が増えるのでやめてくださいね」
「...冗談です」
「貴女がいくら僕に迷惑かけようと、」
「...僕は貴女に惚れてますから...」
...もう1回、
「やっぱり聞かなかったことに、」
手の隙間から見える彼の顔は、真っ赤です。

＊妊娠中、共喰いで狙われた→←とびきりの笑顔をお願いした

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