【文スト】文豪さん、反応記録帳。五冊目

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「…ふふっ、ありがとう」


芥川龍之介
「僕は親を知らぬ。世間一般の親からの愛など尚更縁のないものだ」
外套が風に煽られて靡く。
「僕に教えろ」
「それが親からの愛か」
何時もより心做しか悲しそうな瞳を浮かべる。


中原中也
「お前なぁ…」
はぁぁ、と長く溜息をついたかと思うと帽子を被せる。
「自分がどんな顔してんのか判ってんのか」
小声でそう云う。
今にも泣きそうなのに、必死に笑っている顔。


森鴎外
「ふふ、…どういたしまして」
「時にA君」
貴女の前に立つと腕を掴む。
「これは如何したんだい？」
口元はにこやかなものの、目が笑っていない。
親だろうとなんだろうと、この子の敵は敵。


坂口安吾
「いえ、」
嗚呼、この笑顔の裏にはどんな感情が隠れているのだろうと考える彼。
「…貴女は何を考えているんです？」
尚も柔らかく笑っている貴女に、聞くまでもないかと一人納得する。
そして、後日武装探偵社に親の捜索を依頼。


フョードル・ドストエフスキー
「貴女は綺麗に笑いますね」
隣に座る貴女の方を向いて顔を傾ける。
嬉しそうにニコニコ笑う貴女。
「(その笑顔がきっと本当なんでしょう)」
さて、元凶を如何しようか、と貴女との会話中に考える。

＊別れようドッキリをした→←＊虐待されていて、何を云われても人形の様に笑っていた

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