【文スト】文豪さん、反応記録帳。五冊目

＊彼の異能を天使の様な笑みで云った ページ5

「ふふ…」

中島敦
「……っ」
暫くの沈黙の後に、ぶわっと顔を赤くする。
「いいいい、いきなりどうしたんですか！！」
これから彼が異能力の名前を自分でも云う度にこれを思い出す。

太宰治
「君が云ったら、なんでこんなに柔らかい雰囲気なんだい？」
思わずにやける口元を手で隠す。
「毎日云って欲しいくらいだよ、」

国木田独歩
「……それがどうかしたのか」
素っ気ない態度でも心臓がばくばく。
2人っきりの時に改めて云ってみると、
「俺は幸せ者だ」
突然デレだす。

福沢諭吉
「Aは心地良い声だな」
ぐっと目を細める彼。
「…私の隣でずっと云ってくれ」
地味にプロポーズされる。

芥川龍之介
「未だ僕の羅生門には程遠いな」
口の端を少し吊り上げながらそう笑う彼。
「覇気が足らぬ」
それからもう一回云ってみれば、満足気何処かへ行ってしまう。

中原中也
「俺の異能力は、んなお花畑じゃねぇよ」
ポンポンと頭を撫でられる。
「この異能力を持ったのが手前じゃなくて、心底良かったぜ？」
含みのある発言に、思わず抱き着きたくなる。

森鴎外
「綺麗な声だね」
すっと喉を撫でられる。
その姿に何とも云えず、ぞくりとする貴方。
「ね？エリスちゃん」
こっそり彼が呼んでた。

坂口安吾
「…悪くありませんね」
素直じゃない。
「嘘ですよ、内容と雰囲気の差がなんだか歯痒いですね」
ふわっと笑う貴女を後日、ふと思い出す。

＊彼が兄でヤンデレシスコンなのに気付かず彼の部屋で寝た→←＊彼が泣いてる時に『私は何があっても貴方の味方です。だから抱え込まないで下さい』と優しく抱きしめながら云った

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