【文スト】文豪さん、反応記録帳。五冊目

＊彼シャツ状態で彼にめちゃ絡んだ ページ2

「うふふ〜、似合ってる？良いでしょ〜？」

中島敦
「あ、否、ｯあの」
可愛いから辞めてとも云えず、このままとも云えず。
「に、似合ってます…よ」
不器用に貴女を抱き締める。
男の人の身体にドキドキしたりとか。

太宰治
「それはお誘いと見て良いんだよね？」
『え』
と云う声を出す前に、彼が覆いかぶさってくる。
「こんな可愛い格好をしちゃって」
今夜は寝られないと思った方が良い。

国木田独歩
「否、…まぁ、うん、……そうだな」
本当はこの世で一番愛おしいと想ってるのに、素直に云えないもんだから、だいぶ濁す。
「ちゃ、ちゃんと云え、？」
「……愛おしい、如何しようも無い位」

福沢諭吉
「嗚呼、似合ってる…」
あれ、酔ってます？
「これが噂の彼シャツとやらか、」
「なかなか…ん”ん」
危うく明日も、と云う所だった。

芥川龍之介
「鬱陶しい…ｯ」
ベタベタと張り付く貴女の頬を押し返すと、普段あまり触れない分、頬の柔らかさに独り驚く。
「…僕はその服よりも此方が好きだ」
それから事ある事に頬っぺを触りに来るようになった。

中原中也
「んな服よりも目の前に本物が居るけどなぁ？」
ニィっと妖しく笑う彼。
遠慮がちに目の前の彼を抱き締めると、来ましたと云わんばかりに抱き締め返される。
「…覚悟は決めたかよ？」

森鴎外
「矢っ張り、実際に体験してみるものだね」
「男の心をこんなにも揺さぶるものだとは、」
彼の部屋着を着てブカブカの貴女。
頭を人撫ですると珈琲を淹れに席を立つ。
「同じ珈琲で良いかい？」

坂口安吾
「…そうですね」
目線が泳いでる。
「似合って、ますよ、とっても」
一寸恥ずかしそうな彼を弄ると、五月蝿いです、と照れ隠しが返ってくる。

＊彼が嫉妬した→←更新は亀さんペースです。

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