【文スト】文豪さん、反応記録帳。十一冊目

→ ページ4

｢...ｯ何で、つけて来るの...｣


芥川龍之介
｢笑止｣
｢貴様への愛が故の行動だと、伝わっていなかったか｣
ばちり、とあった視線が貴女を捕らえる。
｢ならば、判らせねば｣
その後、二人が何処へ消えたのか誰も知らない。


中原中也
｢ｯおいおい...”つけてくる”なんて人聞きの悪ぃ事を云ってんじゃねぇ｣
軽く吹き出すと、ニヤッと笑う。
｢ただ、俺がお前を守ってやらねぇといけねぇと思ってるだけだぜ｣


森鴎外
｢！もしかして...君を不快にさせてしまっていたのかな...？｣
申し訳なさそうに眉尻を下げる彼。
｢君の一挙一動が全て愛らしくて、つい度が過ぎた行動をしてしまったよ｣
本心で反省しているかどうかは不明。


坂口安吾
｢......如何してだと思います？｣
眼鏡のレンズの奥に、彼の行動とは似ても似つかない優しい瞳が浮かぶ。
｢貴女の為なら自分の命が簡単に捨てられる程...溺れてしまっているからですよ｣


フョードル・ドストエフスキー
｢如何してだも聞かれましても...｣
｢貴女への”愛”としか云いようがありませんね｣
恐怖のあまり動けなくなった貴女に一歩一歩近づく彼。
するりと貴女の頬を撫でる。
｢...大丈夫、怖くありませんよ｣


条野採菊
｢そんなに怖い顔をしないで下さい｣
にこっと笑みを浮かべる。
｢...大丈夫ですから、｣
逃げ出した貴女の走っていたであろう方向を向く彼。
｢...”逃げられると追いたくなる”なんて感情、貴女は知らないでしょうね｣


末広鐵腸
｢つけてくる...？｣
其れが如何かしたのか？と、何の悪気も無い様子の彼。
｢俺が守らないと、Aは誰が守るんだ｣
ピクリとも笑わず貴女を真っ直ぐ見据える。
自覚が無い為、一番タチが悪い。

＊自虐気味な貴女が悪霊に取り憑かれて、彼を貶した→←＊彼が貴女にストーカーをしていた

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す