【文スト】文豪さん、反応記録帳。十一冊目

＊ドジな貴女が彼の前でずっこけた ページ29

「...ｯｸﾞｴｯ！！」


中島敦
「だ、大丈夫ですか！？」
きちんと心配してくれる。
どこから取り出したのか救急箱を開けると、凄まじいスピードで手当完了。
貴女が転けるばっかりするから、自然と腕が磨かれてしまった。


太宰治
「おや、大丈夫かい？」
口ではそう云いつつも、顔がニヤついている。
「ん？笑ってなんかいないさ！愛おしい彼女が転んで笑う男なんて...ｯ」
もう無理。堪えきれない。


国木田独歩
「おい！足元に気をつけろと云っただろう」
転んだ貴女を支えるようにして起こすと、大丈夫か、と問いかける彼。
全く、いつもいつも...と小言が始まるが、そんな彼女も内心可愛いと思っている。


福沢諭吉
「...ｯ！」
貴女が顔面を地面に強打する前に、身体を咄嗟に支える彼。
「気をつけるように...」
はは...有難うございます...と苦笑いを浮かべる貴女に、次もあるな、と目を瞑る。


江戸川乱歩
「ははｯ！！」
容赦なく笑う。面白いと思ったら、素直に笑う。
「あはは、はぁ、面白いかった...」
笑いがひと段落つくと、きちんと怪我の心配をしてくれる。
そのギャップに毎度やられる貴女。


綾辻行人
「...そこで転ぶのは四度目だ」
君は、”二度あることは三度ある”を飛び越えて、”四度ある”だな、と呆れながら手を差し出す。
ごく自然な流れで貴女の身なりを整えると、次は気をつけろよ、と念を押す。

→→←→

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す