提案 ページ16
翔太side
涼太から辰哉と慧ちゃんが熱を出したという連絡が来て急いで仕事を切り上げて亀梨くんのお店に行くと、ちょうど薮さんたちも着いたみたい。
宏 「翔太！お疲れ。」
翔 「お疲れ様です。辰哉、朝元気だったんでびっくりして。」
光 「俺らもだよ。亀梨くんが呼ぶってことは緊急事態だよね。」
宏 「…何があっても受け止めなきゃいけないな。」
話しながら裏口から入っていくとちょうど亀梨くんが電話終わってこちらを向いた。
亀 「おう！思ったより早かったな。子どもたちのところに行こうか。」
2階に上がると困り顔の涼太が…。涼太も何も聞かされてない感じかな？
亀 「お待たせ。お前らのお父さんとお母さんに話があるからもうちょっとだけ、みんなで遊んでてくれる？」
雄 「分かった。慧と辰哉はここで寝てていいからね。」
慧 「ん。ゆーや、ごめん。」
辰 「ラウたち、ゆーやのはなしきいていいこよ。」
蓮 「わかった。れん、いいこする。」
ラ 「まいもしゅる。」
康 「こーじもー！」
さすが辰哉だな。俺らは亀梨くんの話を聞く体勢に入る。
亀 「仕事中だったのにごめんな。でもこれは早く解決したほうがいいやつだからさ。」
宏 「いいえ、亀梨くんやだてさんに任せてばっかりだったので。で、慧たちに何かあったんですか？」
亀 「うん。慧は一部の男の子たちに"お前おんなだろ！"って言われてみんなの前でズボンを下ろされたらしい。辰哉も"おとこおんな"って揶揄われてるらしい。」
あまりにも残酷なことに俺は、言葉を失った。
光 「熱もそれが引き金ですよね。」
亀 「多分そうだと思う。先生にも言ってないらしいから。それって軽く思われてるのかなって。」
涼太 「そうだとしたら通わしたくないですね。」
亀 「そこで俺から提案。俺の先輩に学校を経営してる人がいるんだ。そこに移らない？」
宏 「そんなことできるんですか？こんな中途半端な時期に。」
亀 「確認とったら1度会いたいって言うからこれから俺の家に来て欲しいんだけど。」
翔 「今日ですか？急ですね！」
亀 「善は急げもあるけど、忙しい人でさ。今日なら来てくれるって言うからさ。」
宏 「なら行きます。光、いいだろ？」
光 「当たり前じゃん。」
涼太 「俺も行きます。なっ、翔太。」
翔 「おう。」
辰哉たちの苦しい思いを早く取り除いてあげたいよ。
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作者名：いのふかゆとめめ | 作成日時：2023年3月26日 14時
