いざ決勝 �� ページ12
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｢あんた、自分の怪我は治せないんだろ。｣
｢えっ！？そうなん、Aくん！｣
｢あはは……うん、実は。｣
あははやないよ！とお茶子ちゃんが怒る。大分フィールドを削った為、今は小休憩だそう。セメントス先生、すみません。
結局最後、かっちゃんの大爆破をモロに食らった俺は意識を失った。そのままリカバリーガールの元へ運ばれ、目覚めた今彼女に治癒して貰っているのだ。
個性の使い過ぎで身体が限界突破していたらしく、リカバリーガールにしこたま怒られた。これ以上は体力的に治癒出来ないと、抉れた箇所が軽く塞がった状態で包帯を巻いた肩。それを見たお茶子ちゃんが自分で治せないのかと首傾げ、冒頭の会話に至る。
｢そんな大事な事何で黙ってたん！｣
｢ごめんごめん。これが普通だったからさ〜。敢えて言おうとも思わなかったというか。｣
｢それは、そやろけど……他には何か無いん？反動とか、｣
よしよしとお茶子ちゃんの頭を撫でながら弁解するも、痛い所を突かれた。反動の話はリカバリーガールどころか個性登録時にも書いて無い。自分が黙っていればバレる事の無い反動だからである。
ただ、俺は嘘が下手だ。今までは嘘ではなく誤魔化しだったり、そもそも相手が勝手に勘違いしてくれたりで避けてきただけである。既に今の沈黙で訝しげな目を向けられているし。
｢……何かあるんなら今言いなよ。私、もう知らんかったとか、嫌やし…｣
｢ん〜……狡いなぁ。完全に無いわけじゃないよ。余りにでかい怪我とかは治癒すると反動で俺の体力持ってかれるから、寝ちゃうだけ。｣
｢………ほんと？｣
｢ほんとほんと。｣
嘘ではない。正確には痛みで気絶してしまうのだが。そもそも個性は体力を使う物である為、気絶と共に体力の補充も兼ねて長い時間眠ってしまうのだ。いわばさっきの反動理由は"おまけ"の話だが、本当の事を交えて言う嘘は信憑性が高くなると何かの本で読んだ気がする。
｢そういえば、デクくんと飯田君は？一緒じゃないの？｣
｢デクくんは一緒に来とったけど、Aくん起きる前にオールマイトに呼ばれてったよ。飯田くんは電話しに行ってそれっきり。｣
｢そっか……よし、そろそろ戻ろっかぁ。もう直ぐ決勝だろうし。｣
俺の問いに律儀に答えたお茶子ちゃんを再度撫でる。そうか、飯田君にお兄さんの話がいったのか。思わず眉を顰めた俺に、お茶子ちゃんは怪我が痛いのかと不安そうな顔をした。慌てて大丈夫だと笑う。……次で、決勝か。
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じゃがりこ(プロフ) - 続き楽しみにしてます！ (2018年11月4日 15時) (
レス) id: f3618771b7 (このIDを非表示/違反報告)
ゆきねこ。(プロフ) - ゆーとさん» ああ、ごめんなさい！教えて下さりありがとうございます！ (2018年9月27日 15時) (レス) id: 819d312a56 (このIDを非表示/違反報告)
ゆーと - とても面白く、一気読みさせていただいているのですが、Re:インゲニウム�△�｢OはOでも〜｣とありますが、AOはA型、BOはB型になり、O型になるのはOOだけですよ (2018年9月27日 15時) (レス) id: f375cefe03 (このIDを非表示/違反報告)
ゆきねこ。(プロフ) - 瑞稀さん» ありがとうございますー！そう言って貰えて嬉しいです…！頑張ります！ (2018年4月30日 21時) (レス) id: 819d312a56 (このIDを非表示/違反報告)
瑞稀(プロフ) - いいところで…！！！夢主くんの性格大好きです！！今後どーなるのか気になります！更新楽しみにしてます！！ (2018年4月30日 21時) (レス) id: be8945b53e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆきねこ。 | 作者ホームページ：
作成日時：2018年2月23日 2時
