HappyHalloween �� ページ30
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轟が血を吸い魔素を流した3日後の今日。傷は全て塞がり顔色も良くなったものの、未だ目覚めない少年の顔を見下ろし爆豪は固く絞ったタオルを握り締めた。毎朝こうして身体を拭いてやっているが、目覚める気配は無く。今日も起きないかと拭き終わったタオルを傍らに置き、衣服を直してやっていたその時。
少年が、ゆっくりと目を開いた。
少年は真白な髪に似合う深い青色の瞳を持っていた。その青に柔らかな暖かみを纏わせて微笑んだ彼は、己を"A"と名乗った。
目覚めたと聞き付けた緑谷や飯田、轟、上鳴に切島と大所帯で爆豪の家に押し掛けた面々は、Aを見ては不思議と首を捻る。この笑顔、何処かで。口を揃えてそう言うが、爆豪は初めて見た時同じ感想を抱いた。こんなに真白な髪に、青い瞳。嫌でも目立つ容姿を、幾ら人間とはいえ忘れるだろうか。それに、最近、という感覚では無い。何処か、昔。懐かしい、そんな気持ちが湧いてくる。
｢あっ……と、Aくん。僕は緑谷。いきなりこんなに沢山の魔物がいて怖いよね。でも、皆君に危害を加えようとは思ってないんだよ。｣
｢ああ、わかってるよ。よろしくね、緑谷くん。｣
にこにこと笑みを崩さないAに、皆互いに目を合わせる。確かに昨今人間と魔物の間に隔たりは少ないが、これだけの魔物に囲まれてこうも平然としていられるものなのだろうか。ましては瀕死に陥っていた人間である。然し、そんな事は些細な事だというようなAの態度に、緑谷が恐る恐る切り出した。
｢あの……Aくんは、ここに来るまでどうしてたの？かっちゃん、あ、そこにいる人狼なんだけど。彼が君を保護した時には既にボロボロだったって……｣
｢あー……俺、あんまり見ない容姿でしょ。白髪だけならまだしも、青い目だし。アルビノって訳じゃないんだ。人狼くんなんかはよくわかると思うけど、希少な生き物はそれだけで売買される世の中。俺も小さい頃に奴 隷売りに攫われて、売られたんだよ。｣
なかなかに想像がつく話である。売られた後奴 隷として領主の元に置かれていた事。主に領主の護衛をしていたが、領主の残虐さに耐えきれず逃げ出した所、他の奴 隷に領主が彼を殺すよう命じ、襲われ、必死に魔族の住む地の近くまで逃げてきた事。そんなこの場の何人かが想定していたであろう経緯を話たAは、然し奴 隷として10年ちょい扱われてきたとは思えない程に穏やかな笑みを浮かべた。
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ゆきねこ。(プロフ) - 音兄Love!@鈴音さん» 嬉しいです！！！エンデパパはほんとに優しい……すれ違いがなくなったらいいのにと思います (2019年1月18日 12時) (
レス) id: 819d312a56 (このIDを非表示/違反報告)
音兄Love!@鈴音(プロフ) - ハロウィンとても好きです…!!!設定が好き…エンデパッパ結局優しいんですよね…あとかっちゃん優しくてしんどい…… (2018年11月1日 21時) (レス) id: a8cf11cd3d (このIDを非表示/違反報告)
ゆきねこ。(プロフ) - シロさん» ありがとうございます(´ ; ω ; ｀) (2018年2月14日 23時) (レス) id: 819d312a56 (このIDを非表示/違反報告)
シロ(プロフ) - 好きです (2018年2月14日 23時) (レス) id: 55b0e9cf98 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆきねこ。 | 作者ホームページ：
作成日時：2018年2月14日 13時
