停電 ページ20
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｢お。｣
ふっと、部屋の電気が切れた。
今日は朝から曇り空で、ニュースでは仕切りに台風の接近を訴えていた。予報では夜に台風が直撃するとあったが、昼頃には雨も降り始め風も強まりつつあった。その時点ですら生徒達は楽観視していたが、大事をとって雄英高校は外出を禁じた。外に出てふっ飛ばされでもしたら、ヒーロー達の仕事が増えるから、と。そして各々共有スペースなり部屋なりで寛いでいた18時過ぎ、突然停電となったのだ。
窓の外を見れば他の寮も真っ暗。廊下に出てみればやはり真っ暗で、ああやはり全体的に停電かとひとりごちる。念の為と用意してあった防災セットの中から、懐中電灯を引っ張り出してスイッチをつけ廊下に出た。
｢お、A！｣
｢鋭児郎君。停電だよね、びっくりしたよー。｣
｢おう俺も。あ、バクゴー！｣
｢るっせえな、聞こえとるわ。｣
やはり気になったのだろう、階段を降りていけば次々と部屋から出て来る者達に遭遇する。各々が懐中電灯や端末の灯りをつけていてまあまあ明るい。そのまま共有スペースに行けば、女性陣と残りの男性陣が居た。これで全員集合だ。
｢やはり寮全体……というより、雄英全体が停電なんですのね。｣
｢真っ暗な部屋に1人でもつまんないしー！暗い中皆で集まってんのなんかワクワクするね！｣
｢ここら一帯停電だって。雄英だけじゃないみたい。他の県とか市でも停電多いみたいだよ。｣
八百万さんが頬に片手をあて思案顔で息を吐く。その隣で三奈ちゃんがワクワクする、と言えば、眉は下げたままなものの、少しだけ頬を緩めた。そんな2人にほんわかしていれば、端末を弄っていた響香ちゃんが情報を読み上げる。成程、慌てずともいずれ復旧するだろうし、部屋に帰って寝るか。
｢ね、ねぇ……いつ復旧するかなぁ。｣
｢んー、もしかしたら朝までこのまんまかもねぇ。わかんないけど、まぁ大丈夫でしょ。｣
｢A君は怖くないん？だって、ほら、オバケとか……｣
｢オバケは怖くないけど、これに乗じて
俺の言葉に、ふるふると身体を震わせていたお茶子ちゃんが青褪めた。勿論、侵入はほぼ不可能だ。雄英のセキュリティは停電時でもちゃんと機能する。しかしゼロでは無いのだ。現にUSJ事件では内部まで入って来れている。本当に怖いのは霊ではなく、生身の人間だと俺は思う。
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ゆきねこ。(プロフ) - 音兄Love!@鈴音さん» 嬉しいです！！！エンデパパはほんとに優しい……すれ違いがなくなったらいいのにと思います (2019年1月18日 12時) (
レス) id: 819d312a56 (このIDを非表示/違反報告)
音兄Love!@鈴音(プロフ) - ハロウィンとても好きです…!!!設定が好き…エンデパッパ結局優しいんですよね…あとかっちゃん優しくてしんどい…… (2018年11月1日 21時) (レス) id: a8cf11cd3d (このIDを非表示/違反報告)
ゆきねこ。(プロフ) - シロさん» ありがとうございます(´ ; ω ; ｀) (2018年2月14日 23時) (レス) id: 819d312a56 (このIDを非表示/違反報告)
シロ(プロフ) - 好きです (2018年2月14日 23時) (レス) id: 55b0e9cf98 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆきねこ。 | 作者ホームページ：
作成日時：2018年2月14日 13時
