爆豪生誕祭2018 ページ12
プロヒーローになった後。当り前の様に同棲設定。
｢お誕生日おめでとう。｣
｢あ？｣
珍しく夜中に目が覚めて、トイレに行った帰り。ついでに何か飲むかとキッチンに向かえば、居間でぼうっとする白いのを見つけた。白いの……Aは此方に気づいた途端、ふっと笑って祝いの言葉を口にする。一瞬何の事だかわからなかったが、成程今日は4月20日かと合点がいった。
｢覚えてたんか、俺の誕生日。｣
｢そりゃあね。ちゃんとメモってあるし。｣
｢きめぇ……｣
スマホを揺らしてそう言うこいつから1歩引く。1番に祝えて良かった、と呟く姿はどこか嬉しそうだ。俺の誕生日を最初に祝ったからなんだと思う。そもそも誕生日なんて慣れないヒーロー生活に揉まれて忘れていた。去年も祝って貰った筈だが、まだ卒業前。A組の面々に先を越されたと嘆いていたっけか。
｢一緒に暮らしてんだからそりゃ1番だろ。起きたら隣に居ねえから何かと思ったわ。｣
｢あはは、ごめん。喉乾いて起きたんだけど、何となくぼーっとしてた。｣
｢…早く寝んぞ。｣
こいつがぼうっとする時は、余り心のコンディションが良くない。寝てさえしまえばすっきりする様で、いつも早めに寝させているのだが。
Aの腕を引いて寝室へと戻る。大人しく着いて来るこいつは、依然としてにこにこしたままだ。
ベッドに入り込み、ぎゅうっとAに抱き着く。ついでに足を絡めてやれば、こいつは安心した様に息を吐いた。
｢……ねぇかっちゃん。起きたら、何食べたい？｣
｢………ハムエッグ。｣
｢ふは、わかった。美味しいの作るね。｣
｢おう。……もう寝ろ。｣
穏やかに話すAの胸板へ、ぐり、と額を擦り寄せる。こうやって隙間を無くす程くっつくのがこいつは好きだ。曰く、1番安心するのだそう。背へと回した腕でぽんぽんと撫でてやれば、ぎゅっと抱き締め返される。俺自身そこまでくっつく事に拘りは無かったが、こいつの距離感に慣れてしまった今ではこれが1番だ。
｢……おやすみ、かっちゃん。｣
柔らかく耳触りの良い低音が鼓膜を撫でる。ゆるゆると襲い来る睡魔を後押しする様に、Aの掌が頭を撫でつける。気持ちいい。そっと瞼を閉じて微睡みに身を委ねた。
｢……はよ。｣
｢おはよう、かっちゃん。朝ご飯できてるよ。｣
朝起きると、いい匂いが鼻腔を擽った。本当にハムエッグを作ったらしい。さくさくのトーストが美味しそうに鎮座している。ああ、今日も平和だ。自然と口角が上がった。
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ゆきねこ。(プロフ) - 音兄Love!@鈴音さん» 嬉しいです！！！エンデパパはほんとに優しい……すれ違いがなくなったらいいのにと思います (2019年1月18日 12時) (
レス) id: 819d312a56 (このIDを非表示/違反報告)
音兄Love!@鈴音(プロフ) - ハロウィンとても好きです…!!!設定が好き…エンデパッパ結局優しいんですよね…あとかっちゃん優しくてしんどい…… (2018年11月1日 21時) (レス) id: a8cf11cd3d (このIDを非表示/違反報告)
ゆきねこ。(プロフ) - シロさん» ありがとうございます(´ ; ω ; ｀) (2018年2月14日 23時) (レス) id: 819d312a56 (このIDを非表示/違反報告)
シロ(プロフ) - 好きです (2018年2月14日 23時) (レス) id: 55b0e9cf98 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆきねこ。 | 作者ホームページ：
作成日時：2018年2月14日 13時
