中也さんの彼女は……… 2 (ページ34)

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其の八十三ページ34

Aside

飲み比べの結果‥‥

すぴー、とはなちょうちんを膨らませている中也の負け。

貴「つかれてたのかな‥‥珍しい」

中也を置いて会計をすませる。

中也を背負い、店の外に出る。

貴「ほら中也、起きてって」

中「‥‥‥‥」

起きない。仕方ないな‥‥

これが素面ならもう少し楽だったかな‥‥なんてことを考えつつ歩く。

そろそろ限界か、と思い始めた頃に家に着いた。

鍵を開け、リビングにむかう。

ソファに中也を下ろして水を飲む。

冷たい水が喉を通り少しだけ頭がリセットされた気分になった。

中「‥‥んぉ」

貴「あ、起きた‥‥重かったんですけど？」

中「悪ィ‥‥水くれるか｣

貴「ん」

ぐいっ、と水を飲んではぁ、と息をつくその仕草でさえも色っぽく見える。

顔に熱が集まるのを感じて俯くと、いつの間に横に来たのか、中也に頬を挟まれて顔を上げさせられる。

貴「にゃっ‥‥」

触れるだけの軽いキスをされ、手が離される。

中「寝るか‥‥」

何事も無かったかのようにそう言ってけのびをして、こっちを見てふんわりと笑った中也。

貴「‥‥寝よっか」

‥‥可愛すぎる。