其の五十二 ページ3
No side
中原が愛染との距離を縮める。
勢いに任せ拳を繰り出すが、愛染はそれを軽々と受け止め、勢いを利用して投げ飛ばそうとする。
中原もそう甘くは無い。あいせの足元を狙い
足蹴りを繰り出す。
愛染は足を払われるが、片方の足で踏みとどまり、中原をそのまま投げ飛ばす。
中原は瞬時に体制を立て直し、壁を蹴る。
愛染はそれを見て、回避するために動く。
中原は床に足をつき、そのまま愛染の近くまで
貴「ッ……」
咄嗟に躱すが、中原はその隙を見て、拳を繰り出した。
愛染の体勢が低くなり、中原の拳と共に愛染の拳が中原の腹に直撃する。
中「かっ…は……」
貴「甘い!」
中原が気を取られた隙に、愛染は横から蹴りを喰らわす。
恐ろしいほどに正確な蹴りだ。
中原の体が吹っ飛び、壁にぶつかる。
愛染はゆっくりと近づき、胸ぐらを掴んだ。
貴「……そんなものか?」
中「ンな訳……ねェだろッ!」
ふっ…と手が離れ、中原は自由になる。
そのまま中原の蹴りが愛染に炸裂する。
愛染の体が吹っ飛び、床に打ちつけられる。
黒服達は最早声を上げる事すらない。
中「おいおい…日頃の疲れが溜まってんじゃァねェのか?」
貴「誰のせいだよ…ッ!」
愛染が床を蹴り、瞬時に間合いを詰める。
愛染のストレートパンチが中原の腹に入り、
中原の意識が一瞬飛び__
パァンッ
貴「終了……か。」
中「てめっ……ちったぁ手加減しろよ…ッ」
貴「本気でやるっつったのは中也でしょ?」
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作者名:さくらもち | 作成日時:2018年9月9日 21時