硝子玉のリクイッド JW紫×桃♀ (ページ8)

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No.8 ページ8

『会えるよ』

『良かった、じゃ、19時に○○ホテルのロビーで待ち合わせな
めいっぱいオシャレしてきてや、初めて会った時みたいに』

「えっ…これって…」

帰ってきた返信に頭が追いつかない

まず、待ち合わせの時間が、普段なら有り得ない時間

いつも20時には家に送り届けてくれてたから、19時には待ち合わせしても、一緒に居れる時間は少ないやんな

それに出会った時みたいな服装で来て欲しいって、それってドレスアップしてって事よね

なんで濵田さんそんな事言うんやろ

それに待ち合わせがホテルのロビー

なんて考えていたら、一つの考えに思い至った

「あっ、お仕事のパーティーの同伴とか
そうや絶対に、濵田さんお仕事関係のパーティーに招待されて、それはこの前と違って同伴者がいるやつやったんや
それでや…やないと夜に私なんか誘うわけないもん」

その考えを口にしていたら悲しくなってき、涙がこぼれそうになる

「グス…バカ…濵田さんのバカ…
やっぱり、私の事なんか…」

今からでも断ろうとスマホを握りタップしようとしたところで、また、スマホが震える

『大人っぽい綺麗な望に会えるの楽しみしてるな』

そんな文面が浮かび上がってくる

その文字を見た時、何故か涙が引っ込んで、フツフツと怒りにも似た感情が湧き上がってきた

「なんか腹立ってきた、付き合ってもない女にこんな事言って、思わせぶりな態度とって
……そこまで言うならこれでもかってくらい綺麗にして行ってやろうじゃない
それこそ、私の事、好きになっちゃうくらい
それで私と付き合わなかった事後悔させてやる！」

そう高らかと宣言し、週末に向けてお肌のお手入れをしようと、ドレッサーの前に座った