No.4 ページ4
恐る恐る声を出す
「やっ…その下着智子らしくないというか…大人っぽすぎひんか…」
自分でも驚く程、歯切れの悪い声になってしまったけど
すると少しの沈黙の後、不機嫌そうな声が聞こえてきた
「……ほっといて…大ちゃんには関係ないやろ」
「関係ないって言うなや…俺は…」
俺には関係ないとハッキリと言われてしまい
続く言葉が出てこない
�爐�前が好きやから��
その核心的な言葉が
そして今度は俺が沈黙しまう
そんな沈黙を少しばかりトーンが優しくなった智子の声が破る
「俺はなによ…」
「俺は…智子の幼馴染やから！やから…関係なくはないと思う…」
やっぱり好きと言えずに言い訳がましい言葉を口にしてしまう
しかも最後の辺りは声が小さくなってしまう
すると先程の優しかった声のトーンは一変して、また、怒号が飛んでくる
「………大ちゃんのアホ、帰って！
今日はこれから出かけるから！」
あの下着で出かける…
いや！アカンやろ！
「出かけるって！デートやないやろな！？」
慌ててドアを開けようとするが、鍵がかけられたのかビクともしない
「智子！なぁ…開けてや…」
何度かドアを叩いてみるが全く反応はない
「はぁ…」
一度大きな溜息をつきドアに背を向けて重い足を進める
頭の中は先程見た光景と、この後の智子の予定
「彼氏出来たんかな…
やないとあんな派手な下着つけへんよな…はぁ…
純新無垢な俺の智子が…」
見たことも無い、居るであろう智子の彼氏に殺意にも似た感情が芽生えた
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作者名：ルナ
| 作成日時：2021年11月1日 15時
