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No.4 ページ4

「シゲ〜」

 

「小瀧か…どうしてん仕事は?」

 

 

お屋敷の中

 

神ちゃんに頼まれたお使いに出かけようとしていたら、後ろから飛びつく勢いで声をかけられる

 

 

「のんちゃんて呼んでや〜
仕事は今日はもう終わり、やから相手して」

 

「私はこれから、神ちゃんのお使いに出やんとあかんから小瀧の相手は出来ひんよ」

 

「やったら俺も着いていくわ
お使いすませたらお茶でもして帰ろうや」

 

 

でも…と口篭る私に

 

大丈夫やって、なんて言いそのまま強引に着いて来る小瀧


 

「もう…知らへんからね」

 

「シゲと二人でお出かけや〜
初めてやし楽しみやな」

 

 

私の声なんか聞こえてないかのように嬉々として足取りは軽やかや

 

神ちゃんのおつかいは神山の家に近況報告の手紙を書いたので、郵便として出しておいて欲しいというもの

 

正直すぐに終わってしまうおつかいや

 

 

「終わったやんな、おつかい
やったらこっからはシゲの時間は俺のもんや」

 

「ちょっと…どこに連れてくつもりよ」

 

 

なんて少し呆れた声を出してみるが、神ちゃんと一緒に藤井の家に入ってからはこんな風に街に出かけるのは初めてで、実は嬉しかったりする

 


小瀧に連れられるまま喫茶店でお茶をする


明るい小瀧の話に、自然と笑みになり、向かいに座り時間を忘れて話し込んでいた



その後は、仕事で使う万年筆が欲しいからとお店に付き合わされた





 

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作者名:ルナ | 作成日時:2021年2月7日 14時

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