恋せよ乙女弐 JW桃×赤♀ (ページ11)

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No.11 ページ11

その小瀧の指を唇に感じながら言葉を紡ぐ

「うん…私も小瀧に見てもらいたい
あの紅をつけてるところを…」

「望やで…なっ、大…」

「うん、望…」

初めて名前を呼んでみる

それは少しばかり擽ったい

そんな私を見て優しく微笑み、そのまま唇が降ってき私のそれと重なる

一瞬の事やけど、あまりの恥ずかしさに自分でも真っ赤になってるのが分かる

「小瀧の阿呆…その…してええなんか言うてへんのに」

悔し紛れに恨めしい視線を送ってみるも本人は何処吹く風

それよりも小瀧呼びに戻ったことの方が気になったみたいで

「望やろ！ほら、呼んでくれるまで離さへんよ」

そう言って更に強く抱きしめられる

「離さへんくてええよ…嬉しいから」

なんて呟くと一瞬驚いた顔をされたが

その顔がみるみる赤くなっていく

「流星！俺ら先に帰るからな！
後の事は大丈夫やんな！」

と大きな声で神ちゃんと旦那様に宣言すると私を抱き上げる

「キャッ…ちょっ…」

驚き抵抗をするが話さないとばかりに、しっかりと抱き上げられる

「今のは大が悪い…
俺だけの為につけた紅…見せてや」

そう甘く耳元で囁かれ歩き出す

少し離れた場所で神ちゃんの笑顔が見えた

『素直にな…』

あの日に言われた神ちゃんの言葉が思い出される

うん、そうやな

私も自分の気持ちに正直になるな