恋せよ乙女壱 JW青×緑♀ (ページ9)

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No.9 ページ9

「えっ！智子ちゃんの手料理！？
食べる～のんちゃんも食べる」

相変わらず何も言葉を発しない旦那様と対照的に、嬉々として席に着こうとする小瀧様

まるで大型犬やな

そんな事を考えて思わず笑みが漏れてしまう

「あっ、智子ちゃんが笑った
智子ちゃんそんな風に笑ってた方がええよ
なぁ、流星もそう思うやろ？」

「………どっちでもいい」

「はぁ…まぁ、ええわシゲ！朝ごはん！
智子ちゃんは流星に用意したって」

一度大きなため息をつき、そんな事を言いシゲに早く早くとせがむ

「はいはい、ほら
神ちゃんやなかった、奥様の料理は美味しいで」

なんて、よそったごはんを渡しながら二人で楽しそうに話をしている

シゲにとったら旦那様は緊張する相手ではないみたいや

私も頑張らへんとな

「あの、旦那様、勝手をして申し訳ありませんでした
その、朝ごはん作ったのでよろしかったら召し上がって下さいませんか」

「………」

無言ではあるが席に着いてくれる

食べてくれるって事やんな

少し嬉しくなり、ごはんをよそい手渡す

すると朝食に手をつける旦那様

「んっ…美味しい」

一言、小さな声ではあったが、美味しいと呟き、不機嫌な旦那様の顔が少しだけ綻んだような気がした

「あっ、良かったです
その、お口に合ったなら…」

良かった

そんな思いで席を外そうとすると旦那様に声を掛けられる

「お前は朝ごはん食べへんのか？」

「私は自室で取りますので
その私がいると旦那様の気が休まらないと思いますので…」

「……別に誰もそんな事は言うてない
お前もここで一緒に食べて行け
おい、そこのシゲと言ったか
こいつの分のお膳も用意してやってくれ」