小さな足音 No.1 JW 青×緑

No.22 ページ20

流星が作ってくれた朝食を食べる

 

正直、ヨーグルトと果物を少しだけしか口に出来へんかったけど

吐かずに少しでも食べれた事が、嬉しかったりする


 
少ししか食べれへんかったのは、作ってくれた流星には申し訳なかったけど

 



「とも〜何や顔が暗いで
みんな来るまで、ゆっくりしてようや」

 


ポンポンと隣に座れとソファを叩く


 

「うん…ごめんな、せっかく作ってくれたのに、そないに食べれへんで」

 

「そんな事気にしてたん？
少しでも食べれたなら良かったやん
何か他にも食べれそうなものあったら言うてな
俺こそ、それくらいしか出来んでごめんな」

 

「ありがとう…りゅーせ…」

 

流星の俺の事を本当に気遣ってくれてる言葉に嬉しくなり、素直にお礼を言う



そんな俺のありがとうに、嬉しそうに笑ってくれる

 


それにつられて俺も笑顔になる

 

 

「さてと、今のうちにともを独り占めしとかんとな」

 

「もうすぐみんな来るもんな」



「それもやけどな
この子が産まれてきたら、ともを独り占め出来んくなるからな
やから今はこうやって独占させてな
今はママはパパのやからな！」

 
 


モゾモゾと体を動かし俺の膝に頭を乗せてき、下腹部へ顔を埋めそんな事を言う

 
 

「スクスク…
パパの方が子供っぽいな」

 

自分の下腹部を撫でながらそんなやり取りをする

 


「ええやんか、男は好きな人の前では子供っぽいもんやで」

 


そんな甘くて抱きしめたくなるような幸せな時間を、みんなが来るまで過ごした

 

 

 

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