記録56 ページ8
視点なし
同時刻、ロボロ、鬱、エーミール、トントン、ゾムの5人は司令室で見舞い時にグルッペンがAの私服に仕組んだ盗聴器を聞いていた。
『人を殺していました……』
スピーカーからAの声が聞こえる。
暗く落ちたトーンで発せられた言葉に、辺りは静まり返る。
そして、数秒後、ダンっと机を叩く大きな音が司令室に響いた。
rbr「ちょ、トントン…」
机を叩いたのは怒りに満ちたトントンだった。
あまりにも力強く叩いたので、精密な機械が多いのもありロボロは焦った。
em「グルッペンさんの仰った通り接的しましたね」
rbr「せやな…」
ut「…なぁ、もうええんちゃう？コイツ」
ヤっても、と鬱は救いようがないといった顔で、そこにいた4人に聞いた。
zm「…俺はいいわ」
ut「え」
普段殺すことにはウキウキなゾムがそういったことに、鬱は驚いた。
zm「…こんなクソ野郎、どーせ殺すんやったら殺す前にしぬ程苦しめた方がええって意味。まぁ、これは俺の考えやから、トントンに任せるけど」
tn「…」
em「トントンさん大丈夫か…？」
ずっと下を向いていたトントンにエーミールが声をかけると、その言葉でトントンは顔を上げた。
tn「…選択肢は俺にないよ。Aにある。」
ut「トン氏…」
tn「あんなやつ、Aの親とか何があっても認めたくないけど、Aがマスターって呼んでんねん。アイツをどうするかはAが決めるべきやと俺は思う」
トントンがそう言い切ると、他の4人も納得したのか反論は特にしなかった。
その後、ヴィルロッドとAが別れたのを確認し、ロボロ、鬱、エーミールは残り、トントン、ゾムの2人は司令室をあとにした。
zm「なぁ、トントン」
tn「ん？」
zm「明日…その、Aさんを俺に任せてくれへんか」
tn「…」
zm「トントン頼む」
真剣なゾムの表情を見やると、トントンは1度深呼吸して答えた。
tn「…ゾムに考えがあるんやったらええよ」
ゾムは信頼できるから、そういった声は、今までにないくらい元気の無い声だった。
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マァト(プロフ) - 完結おめでとうございます！とっても幸せな気持ちになれる作品でした。とてもほわほわしてます！モノクロ少女も応援してます！ (2020年12月4日 17時) (
レス) id: 19a370924b (このIDを非表示/違反報告)
雪村(プロフ) - おいちゃんさん» おいちゃん様、コメントありがとうございます！楽しんでくださったのであれば、作者としては大変嬉しい限りです。ここまでご愛読本当にありがとうございました！ (2020年11月30日 20時) (レス) id: 269a7df98c (このIDを非表示/違反報告)
おいちゃん(プロフ) - 完結お疲れ様でした！初コメ失礼します！いちtn推しとして楽しませて頂きました！素敵な物語で最後メイドちゃん笑ってくれて良かったなってほっこりしてます。。お疲れ様でした！ (2020年11月29日 18時) (レス) id: 9941211368 (このIDを非表示/違反報告)
雪村(プロフ) - 紫乃さん» 紫乃様、コメントありがとうございます…！はわわ、楽しんで読んでいただけているのであればとても幸いでございます！成程、ご意見の方ご参考にさせて頂きますね！よければ最後までご付き合い頂けますと嬉しいです…！ (2020年10月21日 19時) (レス) id: 269a7df98c (このIDを非表示/違反報告)
雪村(プロフ) - マァトさん» マァト様、コメントありがとうございます…！そうですね、そろそろ長いお話にも幕引きです。ここまでお読み下さり誠にありがとうございます！成程、ご参考にさせて頂きます！よければ最後まで楽しんで頂けますと幸いです…! (2020年10月21日 19時) (レス) id: 269a7df98c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：雪村 | 作成日時：2020年8月15日 14時
