記録77 ページ29
会議を終え、部屋に戻るとAはいなかった。
計画外の出来事だった。
だが、起爆元、ヴィルロッドさえ押さえつけることが出来れば問題がなかった。
A自体は時間が来ないと命に別状はないからだ。
コネシマの予想通り、ヴィルロッドは起爆スイッチを片手に城に乗り込んできた。
その時、彼女の居場所を自ら吐いた。
正直、その場の俺、インカムで聞いていた全員がラッキーだと思った。
彼女の居場所特定に回そうと思っていた人数を削減出来るからだ。
kn「お前ら聞いたな？これは美味しいと言っていくぅ！えーっ、トントンはとりあえずそいつに乗せられてくれ。
グルッペンは総統室
ゾムは定位置でグルさんの護衛
大先生、ロボロ、エミさんは司令室で他に怪しい動きはないか監視
オスマンとひとらんは他の襲撃があったもしもの場合に城待機
その他は崖下の海待機でええやろ
さあ、最終決戦と行こうやないか！」
最後の決め台詞も決まってたし、悪くはない指揮やけど、最後の雑やなぁ…。
海って言われて、命落とせんのは我々国では崖しか他なかった。
しかも、存在する崖は1つと来たのである。
そこを全力でとりあえず固めてればいいとコネシマは思ったんだろう。
ヴィルロッドと話を付けてる時、前世で人狼やってて良かったなと心の底から思った。
とりあえず、拝むのも最後であろう顔を力任せに殴った。
そこからの彼女との会話と言えばや…
作戦やった事も忘れ、めちゃめちゃ感情移入しすぎた…
いや、あれでええんやけど…
gr「それにしても…wトン氏、
"彼女が死なへん"
って、知っとるくせに…ww」
tn「…はぁぁ」
インカムで聞かれてることをすっかり忘れ、話していたことを今後のネタにされると思うと、俺がここから飛び降りたい。
グルさんとゾムが失敗しない限り、彼女が爆発することなどないのは作戦の時からわかっていた。
そして、あの2人が組めば失敗することなんて人生であるかないかの話だ。
それ以前に俺が2人を信頼しきってる所もあるけど
gr「いやぁ、しかしアイツの笑顔は久しぶりに見た。トン氏もそうやろ？」
tn「え？」
gr「あれ、トン氏も昔会ったことあるはずだが？」
やっぱり、俺の見たAの笑顔に懐かしさを覚えたのは……
そう思い、頭の中で回想が始まろうとしたその時だった
kn「こちらコネシマ。Aさん保護完了」
インカムから落ち着いた様子で報告するコネシマの声で、この作戦は幕を閉じた
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マァト(プロフ) - 完結おめでとうございます！とっても幸せな気持ちになれる作品でした。とてもほわほわしてます！モノクロ少女も応援してます！ (2020年12月4日 17時) (
レス) id: 19a370924b (このIDを非表示/違反報告)
雪村(プロフ) - おいちゃんさん» おいちゃん様、コメントありがとうございます！楽しんでくださったのであれば、作者としては大変嬉しい限りです。ここまでご愛読本当にありがとうございました！ (2020年11月30日 20時) (レス) id: 269a7df98c (このIDを非表示/違反報告)
おいちゃん(プロフ) - 完結お疲れ様でした！初コメ失礼します！いちtn推しとして楽しませて頂きました！素敵な物語で最後メイドちゃん笑ってくれて良かったなってほっこりしてます。。お疲れ様でした！ (2020年11月29日 18時) (レス) id: 9941211368 (このIDを非表示/違反報告)
雪村(プロフ) - 紫乃さん» 紫乃様、コメントありがとうございます…！はわわ、楽しんで読んでいただけているのであればとても幸いでございます！成程、ご意見の方ご参考にさせて頂きますね！よければ最後までご付き合い頂けますと嬉しいです…！ (2020年10月21日 19時) (レス) id: 269a7df98c (このIDを非表示/違反報告)
雪村(プロフ) - マァトさん» マァト様、コメントありがとうございます…！そうですね、そろそろ長いお話にも幕引きです。ここまでお読み下さり誠にありがとうございます！成程、ご参考にさせて頂きます！よければ最後まで楽しんで頂けますと幸いです…! (2020年10月21日 19時) (レス) id: 269a7df98c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：雪村 | 作成日時：2020年8月15日 14時
