スノさん家族の3つ子ちゃん【その5】

しょーとすとーりー【ぷりん】 ページ44

涼太side



康二「にぃに、今日のおやつプリンがいい〜」

涼太「プリン？いいよ、じゃあ買い物行こっか」

康二「うん♡」



珍しくおやつのリクエストをされたので、康二を連れてプリンの材料を買いに行く。

基本的に手作りで作れるものは作ってあげている。3つ子も他の兄弟にもなるべく手作りを食べさせてあげたい。

もちろん毎日手作りおやつってわけじゃないよ。ご飯も忙しくてお弁当とかインスタントとかの時あるし。


買い物かごを持って店内に入る。
もちろんはぐれないように康二とは手を繋いでね。


青果コーナーを抜けて卵売り場へ向かおうとしていたら、たたたっと繋いでいた手を離して走り出す康二。



涼太「ちょっ、康二走ったら危ないよ」

康二「にぃに、にぃに、これ！！ぷりん♡」



そう言いながらニコニコの笑顔で振り返る康二の指さす先には、3つ並んで入っている有名なプッチンするプリン。



涼太「本当だ、プリンだね。家帰ったら作ってあげるからもうちょっと待ってね」

康二「ちゃう、これ！これがいい！」

涼太「え？プリン食べたいんでしょ？」

康二「これがいいの！こーじプッチンやりたい！」

涼太「あぁ〜」



なるほどね笑
プリンが食べたいんじゃなくて、プッチンするプリンが食べたかったのね。

最近CM見たからやりたくなったのかな？
可愛い。



涼太「そっか。じゃあ今日のおやつそれにしよう！康二くんカゴの中に入れてくださーい」

康二「はぁ〜い♪」



良い子のお返事の後に1パックかごに入れてくれて、さらに続けて2パックかごに入る。

かごの中には計3パックのプリン。



涼太「康二こんなに食べられないでしょ？1つにしよう」

康二「だめっ！ぜんぶいる！！」

涼太「また買えばいいから今日は1つね」

康二「だめっ！これいるの！」



返そうとした2パックを大事に抱えて離さない康二。少し涙目。

なんか今日は頑なだな。いつもはこんなに聞き分け悪い子じゃないし、食い意地もはってないのに。

不思議に思って理由を聞けば、康二はかごに3パックのプリンを並べて1つづつ指をさし始める。



涼太「なんでそれもいるの？」

康二「だって、これね、こーじとれんくんとラウでしょー？これたつにぃ、だいちゃ、しょーにぃで、りょーにぃ、ひーく、りょちゃん！！」



なるほど。3つ子だけじゃなくて兄弟全員分ってことか。



涼太「そうだね。にぃにもいるもんね」

康二「うん♡」



可愛い弟に今日もメロメロです。


end

しょーとすとーりー【食べ方】→←しょーとすとーりー

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す