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十振目「過保護(?)な小さな黒い鶴」 ページ12

貴「…では、手入れさせて頂きます」

鶴「ん?手入れだろう?本体は渡さなくていいのか?」

こ「はい!審神者様の霊力量は他の審神者様よりずば抜けて多く、軽傷程度であれば手入れ道具は必要無しにお手入れが可能なのですよ!」

舞「さっすが主、そんじょそこらの凡人とは違うって事だね」

貴「舞鶴…言い過ぎ…お口悪いよ…」

舞「あー、ごめんごめんー、ていうかこの狐何?妖?物の怪?斬る?」

こ「ひっ!?ち、違いますよ!わたくしはこんのすけにございます!舞鶴様の主様…審神者様のサポート役を務めさせて頂いております!」

舞「あぁ、なるほどなるほどー、良くない物だったらいけないから斬ろうと思ってたけど主を助けてくれるんならいいや」

何か後ろで物騒な会話が聞こえる…舞鶴…私を守ろうとしてくれるのは嬉しいけど…嬉しいけど…加減というものを……なんて考えてる間に鶴丸の手入れは終わっていた

貴「えーっ、と…どうですか?体に異常や違和感等は無さそうですか…?何分…霊力を使っての手入れだなんて初めてなので…」

鶴「…あぁ、何処も問題無いぜ、それにしても君の霊力は随分と心地良いな、濁りも淀みも無い、穢れを知らない霊力だ」

舞「でしょ?主の霊力の綺麗さは愛刀の俺が保証する!」

へへん、という感じでドヤ顔をかます舞鶴、うん、可愛い←

舞「に、しても、何だっけ、あの水色髪」

み、水色髪…???あ、まさか…

鶴「一期の事か?」

舞「あー、そうそう、一期一振、彼奴ぶった斬ってきていい?大丈夫、折らない程度に斬り刻む」

………ん?()

貴「待てい」

舞「何?」

いや、何?じゃなくてだな舞鶴さん(審神者キャラ崩壊)

貴「何でそうなった?」

舞「主に斬りかかったから天誅」

駄目だこいつやべぇセコムだ()

鶴「おい、君、顔が酷い事になってるぞ、戻って来い」

………ハッ←

舞「という事で行ってきていい?」

貴「Noに決まってんでしょうがお馬鹿なの舞鶴さん、一期一振だよ?粟田口吉光の打った太刀だよ??そんな…そんなお刀を…私の愛刀に傷付けさせるなんて…そんな…そんな事あったらもう舞鶴と一期一振様が折れなくても私の心が折れる…折れる所か粉々に粉砕される…無理…」

舞「えっ、ちょ、主、ごめん、ごめんって、行かないから、行かないから、ね?」

鶴「茸でも生えてきそうな程にあからさまに落ち込んでるなありゃ」

あっ私茸栽培出来る…?松茸はやせるかな…あは…あはははは…(遠い目)←

十一振目「敵襲」→←九振目「白い鶴と小さな黒い鶴」



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作者名:蝉時雨 | 作成日時:2019年9月15日 15時

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