愛に溺れて依存症

愛情10杯 ページ10

坂「はい！」

満面の笑みでソファーに座りながら両手を
広げてくる坂田さん。

『……？』

ドライヤー…返してほしいんですけど

坂「僕が乾かしてあげる！！」

『ぇ、や、大丈夫…です』

坂「じゃないとドライヤー返さないー！」

………え、この人子供なの…？？

んー…でも人って頭触られたりするとリラックス効果あるって言うし…坂田さん、さっきより明るいからさっきみたいなことは…されない、かな

『わ、かりました…』

私が返事したのを確認した瞬間
腕を引っ張り足の間に座らせてきた

『っ……』

距離、近い
やっぱりやめとけばよかった…

うらたさんとかだったら喜んで
乾かしてもらうけど
坂田さん、ほんとになにするかわからないもん

坂「Aちゃんの髪、さらさらやな」

乾かしながら指をするすると動かしている坂田さん、

…あったかい、誰かに髪を乾かしてもらうとか
初めてで…
顔があついのはきっとお風呂に入ったから…。

坂「ほんと……警戒心ないんやね」

『えっと…何か言いました…？ドライヤーで上手く聞こえなくて』

聞こえるように少し声をはって話しかけると
なんもー？とお気楽な声が聞こえてきた

ドライヤーの音でテレビもまともに聞こえず
することもないからぼーっとしていると
急に首にひんやりとした感覚があった

『ひゃぁ！！っえ、さかたさ、なんですか…？』

視界の端を見るとそのひんやりとした感覚の
正体は坂田さんの手だったらしい

なにかゴミでもついていたのかな

と思った瞬間に首に鈍い痛みが走った

『っい"！！！』

こ、れ……かまれて、る…

『や、め……さか、』

坂「わ、思ったより跡ついた」

『っえ、』

跡、と聞いてさぁっと血の気が引いた
まさか、噛み跡つけられた…？

『も、う髪はいいから離して！！』

勢いよく立ち上がれば離れられると思ったのに
またお腹に腕が回ってきて座らされた挙げ句
首に顔を埋められた

『っぁ……ぅ』

すりすりと首にすり寄ってくるから
髪の毛が耳に触れるしくすぐったい。

首に警戒心が寄ってたから油断した。
坂田さんは隙を狙ってお腹に回ってた手を
服の中に突っ込んできた

『ひぁ…！ちょ、ぁほんとに、はなして！』

坂「…言ったやろ、俺はあまぁい愛がすきなんやって」

お腹をつ、となぞられて体がびくっと震える

『っんぁ、ぅ…ひ、ぁ』

キスしてるときと違って口が塞がれてないから
自分の甘ったるい声が耳に響く

坂「ふふ、かーわい」

しまさ、早く帰ってきて

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