メタトロン ページ20
Aは今、機嫌が良かった
仕事をとりにきたら
綺麗な紅い瞳の持ち主に2人もあった
赤いマフラー、目立つなぁなんて考えていたら
顔をあげて瞬いたのは先程の紅とは違う色の紅
その綺麗な瞳を近くで見てみたくなったのだ。
デスクに戻るトントンへとついて行く
｢…。｣
『…とん、とん？』
｢は、はいなんでしょうか｣
『私も座る』
｢あっただいまどきます｣
『とんとんが座れない』
｢いえ、私はたったままでも…｣
『一緒に座れば良い』
｢あ、はい？！｣
『乗っける』
｢は、はい｣
トントンはAを自身の膝上に乗せる
他に乗せる場所もなく仕方なくだ
『…♪』
トントンにも凄く上機嫌なのが伝わった。
ソレをみて頬が上がりそうになる
先日みたあの映像が頭の中を掠めた
あの時の態度とは違う。けれどもどこか似ていて
トントンは不思議な気持ちになった。
『…む、なんだこれ』
｢…！｣
気づけば机上に置いてあったものをAが手にして読んでいた
ソレは先程、なんとか国が崩れないように貴族が持ちかけてきた案件を知恵を絞って通したもので
｢…えーと、｣
ソレは終わっているものだから…と伝えていいのだろうか
『…いらん』
｢えっ｣
Aは目の前で破り捨てる
『…かったぁ』
どうやら硬かったようで少し涙目だった
｢…あ、あの…国王陛下…｣
『…ん？』
｢その…｣
トントンは破いた書類を指さした
『…？あぁ、無茶は通したらダメ』
｢…！？｣
そうか、この子は国王か、
ソレが決めれるのか
今まで無理に通すしかなかった物も、破り捨てることが許されるのか
『…む。コレもか？』
Aが終わった方の束から1つ手にとって言った
『…破いて』
｢は、はい！｣
今度は硬いと悟ったのかトントンに紙が渡される
『コレも？え、これも？』
｢は、はい｣
『…。』
｢…｣
Aの声と紙を渡す動きがピタリと止まった
｢…えっと。A・アルメティア国王陛下？｣
『…Aで良い』
｢あっはいA国王陛下。
どうなさいましたか…？｣
『…。…がぅ』
｢へ？｣
『…。』
Aは首を横にふった
｢…。｣
『…全部、こんな感じ？』
書類の束を指さしてコチラに振り返って聞かれた
｢えっと、全部似たような感じではあります…｣
『…全部焼け』
｢へぇっ？！｣
『…なんだコレは
いらん。
アホすぎる。
紙の無駄。
焼いて火にしよう。』
最初の機嫌の良さは何処へやら、
Aはそう、不機嫌に
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グラ - 折角出会えたのになぜ…更新を願う今日この頃 (3月26日 1時) (
レス) @page32 id: 35655b53f5 (このIDを非表示/違反報告)
柚子の子(プロフ) - まじでずっと更新待ってました。ありがとうございます。この作品大好きです (6月21日 0時) (レス) id: 6d1c390153 (このIDを非表示/違反報告)
いかずち∀(プロフ) - ミミネコさん» コメントありがとうございます！少年少女とd！の皆様がきっと性癖なんだなって最近気づきました(笑)これからも絶対に好きになる文章を書くので楽しみにしててください！ (2021年9月12日 1時) (レス) id: f8745662d3 (このIDを非表示/違反報告)
いかずち∀(プロフ) - 蓮さん» コメントありがとうございます！頑張ります！！めちゃくちゃ励みになります！ (2021年9月12日 1時) (レス) id: f8745662d3 (このIDを非表示/違反報告)
いかずち∀(プロフ) - すこさん» コメントありがとうございます！文章よ！降ってこい！と祈りながら完結目指したいと思っております！絶対に良い！と言わせてみせるので！！これからも応援よろしくお願いします！ (2021年9月12日 1時) (レス) id: f8745662d3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：いかずち∀ | 作成日時：2019年9月10日 19時
