96℃ ページ46
( 玲於 side )
Aと話してた、無性に会いたくなってきて
しかもアイツまたコンビニ行ってるし
こんな時間に一人で … 危ないっつーの
前までは、俺も一緒に行くから待ってて なんて出来たんだろうけど
今じゃ俺の隣人は居ない
新しい部屋を決める時、俺は角部屋を選んだ
だって、俺の隣人はAしか要らないから。
玲於「 ふぃー… さんみぃ 」
コンビニの袋提げて、マンションのエレベーターに乗り込んだ。
今度のマンションは西棟と東棟に別れていて
俺は東棟の方のエレベーターに乗った
7、というボタンを押して箱は7階へと上昇する。
特に階数にこだわりはなかったけど
なんとなく、Aとの思い出を大切にしたくて俺は7階を選んだ。
7階着いて廊下を歩いていたら、向かいの方で女の人が寒そうに歩いていた
こんな時間に帰ってきたのかな、仕事かな。
その人は、どことなくAに似てる気がした
夜だから顔は見えないし
根拠なんてないけど 歩き方や仕草がAそのものだった
玲於「 … A?」
まさか、と思った
「 … え?」
俺の声が届いたのか、その女の人はキョロキョロと辺りを見回していた
声に反応したのか、俺に反応したのか分からないけど
もしかしたら、もしかして … ?
俺は、Aに電話を掛けた
それで今目の前にいる人が電話を取れば、間違いなくあの人はAだ。
〜 ♫
ねえ、A
やっぱり俺らって奇跡なのかな
「 もしもし、玲於くん?どうしたの?」
玲於「 … A、今どこ?」
「 え?今マンション着いたとこ 」
玲於「 お前の部屋って、もしかして7階?」
「 え、すごい!なんで分かったの?」
バーカ、そんな大きな声出したら近所迷惑だろ
向かいの棟まで聞こえてるっての
玲於「 分かった。今から行くからそこを動くなよ 」
「 え?ちょ、待って … 行くってどこに?」
玲於「 お前ん家 」
* * *
俺は急いで下に降りて、今度は西棟のエレベーターに乗って 7のボタンを押した
閉まるボタンを連打するとこ、俺はやっぱりAに似ているのかもしれない
早く逢いたい
まさかこんなに早く逢えるなんてな
7階に着けば、俺が求めてた愛しい後ろ姿
あいつ、ホントに動かないでやんの。
玲於「 A!」
「 … え、玲於くん?」
玲於「 迎えに来たよ 」
.
1944人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「GENERATIONS」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
みずき - 震えるくらいいい話でした!! (2018年2月6日 0時) (レス) id: 2c54f0fef5 (このIDを非表示/違反報告)
honoka - めっちゃよかったです!新作も頑張ってください! (2018年2月4日 15時) (レス) id: fb70c0baa4 (このIDを非表示/違反報告)
うたは(プロフ) - えびちゃんさん» えびちゃんさんは変だからえびちゃんって呼びますね!えびちゃんのお話これからも楽しみにしてます!!!! (2018年2月3日 23時) (レス) id: 45f0dce7ca (このIDを非表示/違反報告)
えびちゃん(プロフ) - うたはさん» うたはさん、嬉しいコメントありがとうございます!! (2018年2月3日 23時) (レス) id: 88c81ce664 (このIDを非表示/違反報告)
うたは(プロフ) - えびちゃんさん» 本当に最初から最後まで最高でした!! (2018年2月3日 23時) (レス) id: 45f0dce7ca (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:えびちゃん | 作成日時:2018年1月17日 8時