( 続 ) 温 度 差 ℃ ___ Reo . S

92℃ ページ42

( 玲於 side )







HIROさんからの提案通り

俺は泣く泣くAと 少し距離を置いた


別れるまではいかないが

遠距離恋愛みたいに、いまはお互い頑張る時期なんじゃないかって思うから




いつまでも甘えてばかり居られないし

俺としても もっと自立出来るいい機会だと思う






ドームツアーが始まる前に、沢山のメディアに出してもらって

有難いことに毎日忙しくしてるから

正直 あんまり寂しいと思う時間が少ない




今日だって、取材が二件とそのあとコメント録りで

ジェネのみんなと一緒に仕事だ







亜嵐「 ねぇ、ほんとに玲於引っ越したの？」


玲於「 うん、そうだよ 」


龍友「 Aと離れたんか！」


隼「 めちゃめちゃ淋しくない？お隣さんだったのに離れるし、逢えないしって … 」


玲於「 そりゃ淋しいけどさ。離れてた方がお互いの大切さに気付けるんじゃない 」






自分でも 何カッコつけたこと言ってんだろうと思ったけど

涼太くんに “ 大人になったね、玲於 ” って
しみじみと言われてしまった



精神的にまだガキンチョだった俺も

少しは成長できたのかな






玲於「 でもさ、アイツも引っ越すらしいんだよね 」


亜嵐「 え、じゃあもうお互い何処に住んでるのか分からないじゃん！」





そっちの方が好都合かも知れない

俺だけがAの居場所を知ってたら
あいつはそこに行けば会えるんだって油断して

甘えてしまいそうだから

これで良いんだ






涼太「 … でもさ、Aちゃんと玲於なら

また偶然出逢っちゃうんじゃないかな。」



玲於「 確かに、俺たち偶然ばっかりだったからね 」





まるで運命的に引き合わされたみたいに

俺たちは出会うべくして出会ったのかもしれない

って、また詩人みたいなことを言ってるけど





裕太「 … 俺なんて、1日でもマイロとアルビーと離れるのイヤや 」


メン「 (笑)」






スタッフ「 GENERATIONSさん、いけますか？」


「「 はーい 」」







Aが何処かで俺の活躍を見てくれてるって思うと頑張れるんだよ、俺

もちろんファンの皆さんに見せる為にもだけど

カメラにウィンクしたり、挑発したり


テレビの向こうでAが
「玲於くんかっこいい！」なんて

キュンキュンしてくれないかなーなんて




そう思いながら 常に仕事してるよ、俺




Aはしっかり働いてますか。


引っ越し先、今度はちゃんと挨拶しとけよ？

新しい隣人さんにも









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