( 続 ) 温 度 差 ℃ ___ Reo . S

62℃ ページ12

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お風呂が沸いたよ、って私に着替えを渡してくれる玲於くん。

入ってけば？って言ってくれてるから
そのご厚意に甘えて … 入浴。



同じマンションなのに、こんなにも玲於くんの家って異空間なんだ

シャンプーも、ボディーソープも置いてあるの全然違う






玲於「 … 湯加減、どう？」


「 うん、大丈夫！」


玲於「 タオルここに置いとくからね 」


「 ありがとう 」






すりガラスの扉の向こうで、人影が動く

玲於くんが扉開けるはずないって分かってるけど
ちょっとドキドキしちゃった

こういうスリルは ダメだよ … 危ない






* * *




お風呂上がって、玲於くんが用意してくれてたスウェットとジャージ

プリントは奇抜でちょっと変わってるけど玲於くんらしいな




「 お風呂上がったよ 」





すっぴんはさすがに怖いから、眉毛だけティントタイプ。

薄く色づくリップ塗って準備は万端。





玲於「 … うわ、案外可愛いじゃん すっぴん 」


「 やだ、見ないで … ぶすだから 」


玲於「 全然変わんないじゃん。大丈夫だよ 」






“ 俺も入ってくるから待ってて ” って
私が風邪惹かないように毛布被せてくれた

肩にふわっと掛けて 、軽く頭をぽんぽんってして

さり気ない優しさが、キュンとするの




… でも、どうしよう

さっきはお腹鳴っちゃって中断したけど

あの先は 私達どうなってたのかな





「 … お風呂、入っちゃったし 」





待ってて、ってことは

つまりはそういう事なのかな … ？

いつもより念入りに全身洗ったし、下着だって上下セットだし 問題ない


借りたスウェットが、妙に心地よくて

ほんのり玲於くんの香りがするの





玲於「 … なにしてんの 」





袖のとこクンクンって嗅いでたら

玲於くんが 上半身裸のまま肩にタオル掛けて
わしゃわしゃと髪を拭いて 私を見ている




「 え、早くない？」


玲於「 男の風呂なんて こんなもん。つか何してたの？ 」




っていうかやっぱり、いい身体つきだなぁ

筋肉が好き！って訳じゃないけど
玲於くんの筋肉は なんか好きだな

こんな可愛い顔してるのに 立派な男の人なんだ …





「 シャンプーも服も、玲於くんの匂いだなぁって … おもって 」


玲於「 全身俺に包まれてるね 」


「 ふふ、いい匂い。私 すき 」






ちょっと大きいけど

まるで抱き締められてるみたい





玲於「 … ブッカブカじゃん 」








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