【REBORN】雪の灯火part2 (ページ26)

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62話ページ26

ベルは今日の夜から任務だからとヴァリアー城に帰って行った(最後まで帰ることを渋っていたが)

私が眠っている間におじいさまが持って来てくださったという薬を飲む

トレイの上に置かれていた紙にはおじいさまの達筆な字でこう書かれていた

"Aちゃん

どうやら、風邪を引いてしまったようだね

ベルフェゴールくんが看病してくれているようだが、無理は禁物だよ

元気な姿を早く見れるように私も精一杯手助けするよ
お大事にね

さて、今朝話したAちゃんの誕生日プレゼントの件についてだけれど

考えるのは難しいと思うから、今年は私が考えた君に贈りたいものをプレゼントにさせてもらうね

Aちゃんが治ったら、一緒にケーキを食べよう
ご馳走も用意しておこうね

ティモッテオ"

『おじいさま…ありがとうございます』

紙をキュッと優しく胸に抱く

私は、こんなに優しい家族を持てて幸せだ

そして、その幸せを感じているからこそ
私が背負った運命の重さがのしかかる

夢の中で聞いた雪の話

そして、夢が覚める前にクリスタ様がおっしゃった言葉

"「貴女が本当にしたいこと…貴女はボンゴレの、マフィアになりたいのか、そしてその理由を考えておいてください」"

『私が、本当に、したいこと…』

悩む必要はなかった

私がしたいことも、理由ももう決まっている

おじいさまに引き取られてから

あの日、あのレイピアを持った日から

いや、もしかしたらずっと前から決まっていたのかもしれない

部屋に置かれたレイピアを取りに行く

月明かりに照らされたそれはあまりにも綺麗だった

レイピアを手に持ち、
大きな窓から見える夜空に星に、
月に、
そして雪に

私は誓った

『私は、ボンゴレファミリーの一員として＿雪の守護者として、大切な方々を守りたいです。
そのために、剣をとります』

レイピアが応えるように鈍く光ったような気がした