15話 ページ18
あれから私は何も聞けないまま、何事もなかったかのように時だけが過ぎ夏になった
時々、バジルくんやラルさん、家光さんといったCEDEFの方々がいらっしゃったり
ベルに至ってはほとんど顔を出してくださっていた
なぜかCEDEFの方々とベルが顔をあわせることはなかったが、
いたって普通の日々を過ごしている
イタリアの夏は雨がほとんど降らないので、カラッとしている
気温はさほど日本と変わらなかった
半袖のフリルシャツに膝下のリボンスカートは少しだけ暑い
暑さには弱いので、すっかり夏バテ気味だ
流れる汗をぬぐいながら頼まれた資料を部屋まで運ぶ
コンコン
『おじいさま、資料をお待ちいたしました』
「どうぞ」
『失礼いたします』
部屋の中は少し涼しいが、おじいさまは長袖のシャツを着崩しもせず書類に目を通していた
「ありがとうAちゃん。そこに置いておいてくれるかい」
『わかりました。…おじいさま、きちんと休憩なさってくださいね、何かお待ちいたしましょうか？』
おじいさまの机には書類しか乗っていない
さすがに水分ぐらいは取ったほうがいいだろう
「ありがとう。それじゃあ、冷たい紅茶を作ってきてくれるかい？」
『はい！』
早速作ってこようと扉に手をかけると後ろから声をかけられた
「Aちゃんもきちんと休むんだよ。それと、日本からリボーンが何か送ってきたようだからそれを確認してみなさい。何かいいものが入っているかもしれないからね」
『？わかりました』
(いいものとは何でしょうか？)
おじいさまの言葉に疑問符を浮かべながらもダイニングに入る
おじいさまと自分のアイスティーを作る
おじいさまの分はガナッシュさんが持って行ってくださった
応接室に行き、リボーンおじさまから届いた荷物を開ける
一つは自分の身長よりも高い細い箱
もう一つは大きな段ボール箱だった
細長い箱は後回しにして、先に段ボール箱を開ける
まず目に飛び込んできたのは、大量のそうめん
ご丁寧に麺つゆも入っている
ざっと1、2週間分ほど入っている
夏バテにはありがたい
お昼に出してもらおうと端へ避ける
その他には、日本のお酒やお茶漬け、ふりかけや海苔、さらにはお米まで入っていた
そろそろ日本の味が恋しくなっていたので、とても嬉しい
しかし
『おじさま…流石に送りすぎです…』
大量にあるのはさすがに困ってしまう
＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
続きます
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海波(プロフ) - Lemonadeさん» ご許可いただきありがとうございます！！作品の方頑張って展開していきますね！この度は本当にありがとうございました！ (2019年7月4日 0時) (
レス) id: c1dcc8993b (このIDを非表示/違反報告)
Lemonade(プロフ) - やり方が分からなくて不安でしたが無事見ていただけて良かったです！本当ですか？！是非よろしくお願いします！これからも作品を楽しみにしています！ (2019年7月3日 19時) (レス) id: 242d92c946 (このIDを非表示/違反報告)
海波(プロフ) - Lemonadeさん» わわ！！イラストありがとうございます！！めっちゃくちゃかわいいですね！？！？優しげな青い目！イメージ通りです(T ^ T)もしLemonadeさんがよろしければ、作品の方で紹介させていただいてもよろしいでしょうか？ (2019年7月3日 0時) (レス) id: c1dcc8993b (このIDを非表示/違反報告)
Lemonade(プロフ) - 主人公ちゃんが可愛くて想像で描いてみました！http://uranai.nosv.org/uploader/common/a/6/8/a6871613ed38166c9696639f2820355b.jpeg (2019年7月3日 0時) (レス) id: 8e4b5ba485 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：海波 | 作成日時：2019年6月21日 16時
