10話 ページ12
『へあ！？あ、あの』
頬に熱が集まるのを感じなら戸惑いを隠せずに慌てていると、ベルさん(？)が来た方向から誰かの足音が聞こえてきた
「ゔおぉい！すげえ音がしたが何があった！」
「げっスクアーロ…」
鼓膜がビリビリと震えるほどの大きな声に思わずギュッと目を閉じる
ベルさんが名前を呼んだところを見ると、2人は顔見知りらしい
恐る恐る目を開けると、長い銀髪が揺れていた
「あ？お前…」
スクアーロさん(？)は私を視認すると何かを思案するような顔をする
それに疑問を感じていると、また同じ方向から誰かがやってきた
「君たち、何を騒がしくしているんだい？」
「チッ、マーモンまで…」
ベルさんが名前を呼んだ方を見るとなんと宙に浮いているフードを被った赤ちゃんがいた
(この方も、アルコバレーノ…？)
私が目を丸くしていると、マーモンさん(？)は未だ座り込んでいる私の目の前にやってくる
「ム？君、」
目は合っているのかわからないが、じーっと見つめられる
それに少し戸惑っていると、散らばったままだった本が綺麗に整えられ差し出される
「ししっ♪王子が直々に拾ってやったんだから感謝しろよ？」
『あ、ありがとうございます』
(あ、あれ？少なくなってませんか？)
受け取った本は私が持ってきた時より数が減っている
慌てて見回すと、ベルさんが残りの本を抱えていた
『あの！べ、ベルさん！その本…！』
「ん？こんなに持てねーだろバーカ、王子が運んでやるよ♪それと、」
先ほどよりも顔が近づきフワッとシトラス系の香りが鼻をくすぐる
「ベル"さん"じゃなくて、ベルな」
『は、はい…！べ、ル』
「よくできました♪」
少し骨ばった手が私の頭の上で軽く弾む
それにドキッとしていると視界の端で銀色が揺れた
「ゔおぉい！ベル、アジトに帰るんだから本なんか運んでる暇ねえぞおぉお！」
「スクアーロ、もう少し声の音量を下げたらどうだい？」
スクアーロさんが大声を上げると、マーモンさんが私の前からスクアーロさんの横へと移動する
ベルさんはというと注意されたのにもかかわらず、耳を貸すことはなく歯を見せて笑うだけだった
「うししっ♪そんなの知らねーし、だって俺王子だもん」
(り、理由になってないです…)
内心そう思っていると、いつの間にか立ち上がっていたベルさん＿ベルに手を引かれる
『あっ』
「そんじゃあお前ら先に帰ってろよ」
『お、お手数をおかけいたしました！』
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海波(プロフ) - Lemonadeさん» ご許可いただきありがとうございます！！作品の方頑張って展開していきますね！この度は本当にありがとうございました！ (2019年7月4日 0時) (
レス) id: c1dcc8993b (このIDを非表示/違反報告)
Lemonade(プロフ) - やり方が分からなくて不安でしたが無事見ていただけて良かったです！本当ですか？！是非よろしくお願いします！これからも作品を楽しみにしています！ (2019年7月3日 19時) (レス) id: 242d92c946 (このIDを非表示/違反報告)
海波(プロフ) - Lemonadeさん» わわ！！イラストありがとうございます！！めっちゃくちゃかわいいですね！？！？優しげな青い目！イメージ通りです(T ^ T)もしLemonadeさんがよろしければ、作品の方で紹介させていただいてもよろしいでしょうか？ (2019年7月3日 0時) (レス) id: c1dcc8993b (このIDを非表示/違反報告)
Lemonade(プロフ) - 主人公ちゃんが可愛くて想像で描いてみました！http://uranai.nosv.org/uploader/common/a/6/8/a6871613ed38166c9696639f2820355b.jpeg (2019年7月3日 0時) (レス) id: 8e4b5ba485 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：海波 | 作成日時：2019年6月21日 16時
