杖に魅いる２【ハリーポッター】 (ページ44)

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第44話ページ44

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あの授業のあと、Aはハリーをまだ誰もいない談話室に連れて行った。

「ね、さっきのみんなの視線は何？僕なにかした？」

『したわ。でもねハリー、落ち着いて聞いて』

どうしたのかと焦るハリーだったが、落ち着いたAの声を聞いて静まった。

『あなたは蛇と話せる。そうよね？』

「そうなんだ。前に動物園でいとこのダドリーに蛇をけしかけちゃったことがある。
でもこの学校には話せる人なんかいっぱいいるだろ？」

『そういないわ。しかもヘビと話せる人なんて。』

「それこそ君だって、ファングの声が聞こえて」

『そうよ。でもあなたは蛇だけ。私はいろんな生き物と話せる。なぜかは知らないけど。
それでも蛇とだけは話さないようにしてるの』

ハリーは訳がわからないと言うように顔をこわばらせた。

「でも僕ホントに何も…もし僕がヘビに襲うなってあの時言わなかったら」

『あなたが話したのは蛇語。皆んなにはなんて言ってるかなんて分からないわ。
それに、けしかけてるように見えた。』

「そんな…」

『スリザリンのシンボルが蛇なのは、サラザール・スリザリンがあなたと同じ、蛇語を話せるパーセルマウスだったからなの。』

「この意味分かる？」とAが少し焦ったように言った。

『サラザール・スリザリンの子孫だとか、あなたが秘密の部屋を開いた継承者だと思われるわよ。』