杖に魅いる２【ハリーポッター】 (ページ43)

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第43話ページ43

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「エヴァーテ・スタティム！」

マルフォイが笑っているところを、ハリーが同じ呪文でやり返した。

スネイプの足元に尻餅をつくと、マルフォイはまた立ち上がらされた。

「サーペンソーティア！」

『ヘビ…』

「A、ヘビがどうかしたの？」

『いいえ。なんでも』

マルフォイの出したヘビは周りに威嚇していた。
するとハリーが一歩、また一歩と蛇にゆっくり寄った。

「サイ・ハーサ・シー…サイ・ハーシ・ヘス…」

蛇の威嚇するような声とそっくりな何かをハリーは口から発していて、周りはそれがパーセルタングだとすぐに分かった。

「A、ハリーは何て言ってると思う？」

『どうして私に聞くの？』

「だってあなた、前に動物の言葉がわかることがあるって」

『そうね。だけど人間が話してるものは無理よ。しかもあれは…』

見かねたスネイプがすかさず蛇に向かって唱えた。

「ヴィペラ・イヴァネスカ。」

「悪ふざけはよせよ」

蛇の目の前にいたハッフルパフ生が言った。

周りを見てみると、みんなハリーをまるで裏切り者を見るかのような、そんな冷たい視線を送っていた。