杖に魅いる２【ハリーポッター】 (ページ34)

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第34話ページ34

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忘れない。

「ドラコ、来なさい」

Aに出会った日のこと。
あの日はいきなりダイアゴン横丁に連れてかれた。

「ドラコ。こちらはA・オリバンダー。
A、私の息子のドラコだ」

たいして高そうに見えない服を着ていた。
同じ聖28一族でもこんな差があるのかと実感した。

「せっかくだから、2人で遊んで来なさい。」

「はい母上」

「A、夜の闇(ノクターン)横丁には行ってはいけないよ」

『分かったギャリックさん』

しかし両親の言うことだから、それは何か意味のあることで、それは聞かなくてはいけない。

「A、と言ったか。君は純血なのかい？」

『どうしてそんなこと聞くの』

「知ってるさ。オリバンダーは聖28一族だが、あのギャリック・オリバンダーは半純血らしいじゃないか。それなのに」

『それなのに聖28一族なのかって？』

僕の言葉に被せるように言った。
僕のことを見つめていた目は、くすんだ紫で怪しく光っていた。

『血なんてそんな小さいこと、気にしてる方がおかしいと思うわ。』

同じ年のはずなのに、妙に大人びているし笑いもしない。僕はそれが気持ち悪かった。

『私はオリバンダーの最後の純血よ。だけど、純血と結婚しようなんて思ってない。』

自分より頭が良さそうで、冷静で大人びているやつは何となく気に食わない。

しかし、アイスクリーム買ってくれたから悪いやつでもなさそうだ。