杖に魅いる２【ハリーポッター】 (ページ11)

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第11話ページ11

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Aに押されて、最終的にはハリーとの面会を許したダーズリー夫妻。

ハリーの部屋にAが入るなり、2人は笑顔でハグを交わした。

「A！」

『ハリー、会えて嬉しい』

「僕もだよ。まさか、本当に来ちゃうなんて」

『手紙が来ないから何事かと。本当にひどい一家だわ』

ハリーはベッドに座り、Aはカゴ越しにヘドウィグと戯れていた。

「もう慣れたよ、だけど手紙は違うんだ。
ドビーっていう屋敷しもべが、僕の手紙を奪ってたんだ」

『ドビー？どこかで聞き覚えがあるわ。でも、忘れちゃったけど』

「今年ホグワーツで恐ろしいことが起きるから、僕は行っちゃダメって言うんだ。」

『恐ろしいこと…わたし、一応ダンブルドア先生に手紙を送ってみるわね』

「ありがとう。ヘドウィグがこの様子じゃ、手紙も届けられないしね」

カゴには南京錠が付けられて、鍵はバーノンが持っているのだとハリーは言った。

『魔法を使って開ければ良いのよ』

「でも、学校以外で魔法は」

『大人に開けてもらうの。それか、魔法使いの家庭で』

「どういうこと？」ハリーが首を傾げた。
Aは何か企んだように「任せて」と見つめ返した。