第42話 ページ42
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『ハリー、大丈夫？』
ハリー「大丈夫。君がドラコと手を繋がせなければね」
『だって仲良くなってほしくて。
2人ともわたしの大切な友人なのに、仲が悪かったら悲しいでしょ』
ハリーがAの手を掴んで立ち上がると、ドラコが腕を組んでこちらを見ていた。
『ファングが、何か音がするって言ってたの』
ドラコ「ファングが？頭でも打ったのか」
『そうかも。』
「でも来て」Aはファングの後を追うように進んだ。木の根を越えると、ファングはそこで吠えていた。
ハリー「ファング、どうした？」
吠えている先には、倒れたユニコーンがいた。
暗くてよく見えなかったが、目を凝らすとそのユニコーンを食べている黒い人影があった。
ドラコ「うわあぁぁああ！！」
ドラコは一目散に逃げ、人影がこちらを向いたと知るとファングも逃げてしまった。
『は、ハリー…』
ハリー「きみ、何か呪文は？」
『それが、杖はベッドに置いてきちゃって』
近づいてくる影に、後退りしかできない2人。
しかし、背中に土の感触があったのを知ると、逃げ場はないと悟り(もうダメだ)と覚悟した。
ドラコ「わぁぁあ！」
ドラコの叫びが森に響いている。
すると、もうすぐのところで影は一歩後ろにたじろいだ。力強い足音が聞こえたかと思うと、馬のようなものが頭上を越えて影を追い払ってしまった。
『ケンタウロスよ。初めて見た』
フィレン「ハリー・ポッター、森から出なさい。森の者は君を知っている。今この森は安全じゃない。君にとってはね」
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作者名：ランドセル | 作成日時：2021年12月2日 21時
