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「あ、いらっしゃいませ、おひとりさまですか」
この店にはいま王子さま2人もいるの?
まさかの店員さんが 隣のクラスのイケメン、佐藤くん。
面識ないけど 制服が一緒だし
なんか……恥ずかしい。
「は、はい」
「お好きな席にどうぞ」
「はーい、抹茶あんみつお待たせしましたー!」
別の店員さんもイケメン……!
カウンターに座っていらっしゃった王子さま
あんみつを見るなり目がキラキラ。
王子さまの隣の隣に座って
メニューを見る。
そうか、うどん屋さんだからって
うどんしか置いてないとかそんなわけないじゃない。
私も抹茶アイスとか軽いもの……
「わらび餅ください」
「はい、わらび餅おひとつですね。
少々お待ちください」
ううん……佐藤くんは
敬語はすばらしいんだけど
営業スマイルしかない真顔。
「ねえ、なんで今日は健人くんいるの〜?」
王子さまがにこにこしながら
健人くんという名のイケメンに
話しかけた。
「かわってほしいっていわれてさ。俺も今日 たまたま部活なかったし。土日祝ですらそんなに入れないんだから たまには貢献しないと」
気づけば 私と王子さまの間に座っていた。
そりゃ、お客さんはいま私と王子さまだけだけど……!
「きみ、1年生だよね リボンの色的に。
こんにちは」
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作者名:ゆき | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/my.php
作成日時:2017年10月22日 0時