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｢えっ、やっぱまじなんだそれ ……、で、そのお相手が？2年の人だっけ｣
｢そう！菊池先輩！私はね、菊池先輩にとにかく笑顔でいて欲しいの｣
｢まじかぁ、めっちゃ好きじゃん〜｣
｢……ねえ、Aちゃん。お友だちとおしゃべりはいいけど 図書室……だからね、しー……｣
私が覚えているかぎりのふうまさんとの出会いから別れまで…… 今まで伝えた3人の中でいちばん楽しそうに聞いてくれた。
図書室は今日も誰もいないし。
暇だっていうから 放課後わざわざ来てもらったけど……。
｢Aちゃん まだ菊池と交換ノートしてるんだね｣
｢あ、そのノート 菊池先輩が下さったんですよ｣
｢意外と菊池乗り気なんだ｣
中島先輩は相変わらず、交換ノートを神妙そうな顔で眺めてる。
｢でも俺、これはやめといたほうがいいと思う｣
｢え、どうしてですか……？｣
｢危ないから｣
菊池先輩との交換ノートが？
｢あのね、Aちゃん……あ、｣
何かを言いかけて、やめる。
視線の先を見ると 菊池先輩が立っていたの。
中の様子を伺って、何秒か目が合ったけど
入らずにどこかへ行ってしまった。
｢菊池先輩！｣
そんなフクザツそうな顔をされると放っておけなくて 思わずあとを追いかけた。
｢……で、松島くんだっけ。なんで急にAちゃんの話聞こうとしたの？｣
｢クラスの子が噂してたの聞いて気になったんですよね〜。でも話聞いてる限りガチっぽいですね｣
｢噂、って｣
｢ぶっちゃけ……最近ちょっと浮いてるんですよね
、輝夜さん。まあ それが不思議ちゃんで気になる〜ってひともいるんですけど｣
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作者名：ゆき
| 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/my.php
作成日時：2021年8月22日 22時
