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MK side
それは、ドンヒョガを心配する気持ち？
俺のような思いをしてほしくないという気持ち？
…ううん、違う
そんな綺麗事なんかじゃない
もっともっと 単純なことだった
そう
心に思い浮かんだのは たった一つ
…俺の、ヌナなのに。
そんな馬鹿みたいなことだった。
嫉妬、だった。
開店三十分前の鐘が鳴り響いて、ドンヒョガと共に支度部屋をあとにする。
大階段に目をやれば、
「あっ、ヌナだ」
と ドンヒョガが呟いて
「楼主様！」と大きな声をあげながら
ヌナへと駆け寄っていく。
彼女はドンヒョガの声に気付き、
…相も変わらず綺麗な笑顔を投げ掛けて
奥にいた俺のことに気付くと
ちらりと一瞥しただけで、またドンヒョガに視線を戻した。
その仕草が素っ気なくて、
また胸の奥が痛む。
ドンヒョガと楽しそうに話してる姿に、
…いらいらする。
時間が経てば忘れるだろう。
時が解決してくれるだろう。
そんな俺の安易な考えは、容易く目の前で崩れ去っていて
そして、気付いたんだ。
俺って、まだ
あんなことがあっても それでもまだ
ヌナに触れたいと、思ってる。
…その笑顔が、大好きだと 思ってる。
二人、何を話してるんだろう
それよりも、あんなAヌナの笑顔
とても久し振りに見た気がする
なんで
Aヌナを笑わせてるのは
俺じゃなくてドンヒョガなんだろう
なんで、
俺はこんなこと考えて 突っ立ってるんだろうな。
…やめだ、やめにしよう。
こんなこと考えていても楽しくないし、
解決もしない。
俺はその場を立ち去った。
まだもやもやした感情を、抱きながら。
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rurueru - このお話は本当に書籍化して欲しいぐらいお気に入りです。これからも長く続いてほしいですがこの願いははたまた、、、 (2021年2月24日 22時) (
レス) id: cf29b96430 (このIDを非表示/違反報告)
れな(プロフ) - もう5年くらいいろんな方の作品を読んでいますがTOP3に入るくらい好きな作品です。終わりが近づいていてとても惜しいです、、 (2021年2月20日 23時) (レス) id: dce001e485 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：如月
| 作成日時：2021年2月19日 22時
