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MK side
ドンヒョガから衝撃の事実を聞いてしまった。
こんなに長い間一緒に居るのに気付かなかったのは、俺が鈍感だから？
…それともこいつが、余りにも顔と行動に出さないからだろうか。きっと後者だ。
ヌナのことが好き？
…悪戯も大概にしとけよ。
いや、こいつは悪戯を言う時はあんな顔しない。
「待て待て待てドンヒョガ、どういうこと？いつから？」
「どういうことってこういうことだよ。いつからなんて覚えてない」
「…本気か？」
「なんで？俺がヌナのこと好きなのがマクヒョンになんの関係あるんだよ」
「や、それは…」
それはそうだけど。
なんでこんなに焦ってるんだろうか。驚きを超えて、不安にすらなっているんだろうか。
なんでよりによって、ヌナなんだろう。
なんで、よりによって
俺の親友とも言えるやつが、あの人と。
ドンヒョガはそんな俺の顔をにやにやしながら覗き込んできた。
「なにマクヒョン、嫉妬？恋敵宣言でもされた気分？(笑)」
「恋敵って… 俺はそんな、」
「そんな、なんだよ」
「……俺はもう、あの人のこと何とも思ってない」
「え？…それって例の喧嘩が原因？」
「…失望したんだよ、あの人には…」
…そう
失望、したんだ
ドンヒョガはよく空気が読める
色々なことに頭突っ込んでは事情通になろうとするけれど、
俺の発言を聞いて 流石にこれ以上詮索するのはやめたらしい。
…そんなに酷い顔、してたかな。俺。
あれ以来、あの人とはろくに話していない。
花魁道中の準備期間でさえだ。
初夏の爽やかな風が吹き抜けるとき、
少しだけ嫌な記憶が蘇る感じがするのは
あの 独り部屋に残された朝が
まだ強烈に俺を苛んでいるからだと思う。
俺の気持ち ぐちゃぐちゃにしたんだ
そんなあのひとに懸ける義理なんか
もうどこにも残ってない
嫌いだ
すごく、嫌いだ
こんなこと誰かに思ったこと、ないけど
それでも、やっぱり 嫌いだ
……嫌い、なのに
“好きだよ”
そう あっけらかんと言ってしまったドンヒョガの
どこか澄ました横顔と
明朗な語り口に
何故かこの胸の奥が 痛んだんだ。
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rurueru - このお話は本当に書籍化して欲しいぐらいお気に入りです。これからも長く続いてほしいですがこの願いははたまた、、、 (2021年2月24日 22時) (
レス) id: cf29b96430 (このIDを非表示/違反報告)
れな(プロフ) - もう5年くらいいろんな方の作品を読んでいますがTOP3に入るくらい好きな作品です。終わりが近づいていてとても惜しいです、、 (2021年2月20日 23時) (レス) id: dce001e485 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：如月
| 作成日時：2021年2月19日 22時
