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「ナニが、あったの」


「…マークのこと」


「ウン」


「…ううん、ジェミンのことに なるのかな」


「…」










二人、まるで子供のように 三角座りして

空虚の中で 自分の形を必死に探すように



だけど、どこか 魂の抜けたように

そこに在るのは入れ物としての 体 だけで




地平線の彼方を 見つめてる。











「…ジェミンに、好きな人が出来たって話を しててね」


「…ウン」


「…またいつもみたく、気分 悪くなって」


「ハハッ…」


「マーク、一緒だったから。あの部屋まで連れてったの」


「…」


「またいつもみたいに、したら …気分晴れるかなって」


「…」


「でもマークがね」


「ウン」


「…あたしのこと、前は好きだったんだと思う、って」


「…」


「でも今は、他に好きな人がいる、なんて。…いきなり言ってきて、ね」


「…」


「愛とか恋とか信じないあたしに、人を愛することの嬉しさが云々って… ………あの子なりに、あたしのこと気遣って どうにかしようとしてくれたんだと思うけど」


「…Aちゃん…」


「……あたし、最低なことした」


「…」


「……っ…」







せっかく渇いた涙が また込み上げてきそうで

羽織りを目元まで被って、なんとか誤魔化す。



…思い出したくないな。

向き合いたくもない。



きっと、少し時が経てば また忘れるだろう。
次にマークに会う時は もう大丈夫なんだと思う。



これこそ、一時の気の迷い。


…こんなに感傷的に、人間的になるのは
テンの隣に居るときだけだもの。





肩を震わせる私を見て、

テンは そっと


その腕を あたしに伸ばして




夜の香りだけがするようになってしまった、
その温もりのなかに


あたしを包み込んだ。








「…今度こそ絶対嫌われた…っ、もう二度とあたしのこと… ヌナって呼んでくれないかもしれない…」


「…キミがした、コトなのにね」


「…っ…… …そう、そうなの…… …っ…」


「全く… フフッ、キミは、もう少し、キミに優しくなる。そうするべきだよ」


「……」


「…そして、もっとキミに、素直になって」


「……りよ…」


「…」


「…無理よ、そんなのしたら、“楼主”じゃいられなくなる…… …気が狂いそうよ…… っ…」


「……そうだね。ゴメン、ボクが少し、間違っていた」









私の肩を抱くテンの力が、強くなる。




また、少し強い風が吹いた。







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ray - 一昨日この作品を見つけ一気読みしました。主人公の揺れる思いに胸が苦しくなります、、。これから主人公とテヨン(テンも?)がどうなってしまうのか続きが気になります。大変だとは思いますが頑張ってください!更新首を長くして待っています^^ (1月15日 18時) (レス) id: 3feffcfcf6 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:如月 | 作成日時:2021年1月14日 17時

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