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噛みつくように、慈しむように
私の唇を
目の前で、ゆらゆら揺れる 白銀の髪。
うっとり、それに目を取られていたら
背筋が粟立つような快感が 降り注ぐ。
思わず、彼の髪をくしゃっと掴んでしまう。
彼は私を見上げて、また悪戯に笑った。
「ヌナ、ここ好き？」
「ね、んっ…、」
「ふふっ、」
身体を這う舌。
浮かれ、色づく 柔肌。
だんだん、頭が とろけていく。
現実が、ぼうっと、遠くなる。
甘い香りだけで、胸が満たされる。
帯を緩め、胸元が露わになると
幼い顔とは似つかわしくない男らしさが、顔を覗かせて
彼は私の肌に滑りこんで、腰に触れて。
耳に口づけると、微笑むんだ。
「ヌナ、僕の名前」
「っ、…ぁ、」
「まだ一回も呼んでない…」
私の唇をなぞる、長い指。
遠い夢の世界へと、私を誘う。
肌が触れ合う。
隙間なく、溶け合うように。
その指で、電撃が走る。
耐えきれない快感の波に、悶える身体。
…彼は、嬉しそうに笑う。
「んっ、や…ぁ、っ…！」
「ふふ、ここ弱いんだね」
「あっ、あ… ね、やだ…ぁ」
「…嫌じゃ、ないでしょ」
「んんっ、あっ…！」
一点に注がれる
優しい、熱。
腰がうねる。
溢れ出そうになる。
もう、“彼”のことなんか
頭の片隅にも、なかった。
「んっ、あ…ぁ、ジェミ… っ、！」
「……やっと呼んでくれた」
“愛おしいね、なんだか”
なんて
ジェミンは呟いて
彼の肩に掛かっていた着物を、はらった。
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きむロン - なにこれえッち！！！やだ恥ずかしい！！！（） (2021年3月19日 10時) (
レス) id: 687bfe2f8c (このIDを非表示/違反報告)
ひかるちゃん(プロフ) - 遊郭と韓国アイドルの世界ってなんだか似てるなって思いました (2021年1月25日 2時) (レス) id: a4b03772ec (このIDを非表示/違反報告)
さとう(プロフ) - 既視感があると思ったら3年か4年前に読んでい方の作品にまた出会えて本当に感激です泣ありがとうございます！ (2021年1月3日 3時) (レス) id: 7a2ecf4d8f (このIDを非表示/違反報告)
獺 - 焦がれるほどお待ちしておりました。再び貴方の文学に触れられると思うと眦が熱くなるような気すらします。素晴らしいあなたと、素晴らしいあなたの文学が本当に大好きです。 (2020年12月20日 11時) (レス) id: 5140f050ee (このIDを非表示/違反報告)
理沙 - 文字から伝わってくる色気が凄いです…。風景が簡単に浮かんできます。設定もそれぞれに合ってて、（特にテンちゃんのキャラ最高です笑）全員がどんな風に出てくるのか今からとても楽しみです。 (2020年12月18日 21時) (レス) id: ba6de82bf1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：如月
| 作成日時：2020年12月17日 17時
