誘拐犯とサイコなロリ (ページ4)

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第2話:やってみるページ4

「じゃあAは一旦離れて、

わたしたちの茶番見てて！」

満面の笑みでスズが告げる。チー坊は

かなりテンポの速い状況の進みに混乱して

「へ？」とか言っている。

「あ、茶番とか言っちゃうんだね。

まあいいけど。」

「え、何これマジでやるの？」

嘆息しながらもまあ面白そうだ、と思い

Aは2人から少し離れた公園のベンチで

2人の様子を見守る。少しと言っても声は

届かないのでスマホ持ちのチー坊にLI◯E通話

を起動してもらった。

「じゃあ始めてみて！」

Aの合図とともに2人が動き出した。

まず声をかけたのはチー坊。まあ役的に

正しい行動だろう。遅れて声が通話口

から聞こえてくる。

「お嬢ちゃん、今日はどうしたの？」

待て。何でそのセリフをチョイスした。

いやお前不審者に見えないって

主張だったよな？何でしょっぱこんなセリフ

飛び出すの？何？馬鹿なの？死ぬの？

悶々と考えているとスズの声も流れてきた。

「え、えっと、お姉ちゃんのおつかいに」

うん。妥当な返しだろう。チー坊が返す。

「そっかあ、偉いね。お兄さん飴あげちゃう。

はい」

「わあい！ありがとう！」

完全に不審者じゃねえか！

Aはチー坊に指摘したくてしょうが

なかったがグッとこらえて続く言葉を待った。

「その飴舐めながら、ちょっとお兄さん

とお話ししない？」

「え、でもお母さんに知らない人と話すなって…」

「いいからいいから、さ、ほら行こう？」

(言ってることは完全に不審者なのに誰も怪訝な目

で見てないな…やっぱ制服同士の茶番じゃ

ダメだったかな…)

チー坊が茶番を切り上げようとこちらへ

向かうそぶりを見せたその時。

「ぅわ、あんなちっちゃな子に飴あげて連れさろう

なんてロリコンじゃんw」

「え？どこにそんなんいるの？」

「ほら、そこ」

「げ、ホントだ。ロリペドかあ…きっしょ…」

『！！！』

どうしよう！？

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さて、どうなることやら？