彼女ができた日 �� 【knt(kry)】 ページ9
「あ゛〜〜〜！！疲れたぁあ！！」
帰ってく2人の後ろ姿が脳裏に焼き付いて仕事どころじゃなかったけど、なんとか今日やらなきゃいけないことは終わらせた。帰る準備をしつつ、部室の掃除をしていると、あたしたちが高一の頃の集合写真が出てきた。ユニフォームを着てる私がいる。
この頃は走ってたな、と懐かしい気持ちで胸が熱くなった。あの頃は毎日のように走って、時々筋痛めて、監督に怒られて。思い出に浸りながら写真を眺めているとあたしの隣にはきんときがいた。
顔から笑顔が消えるのがわかった。自分でもびっくりするくらいに。
「なんで」
ぽつり。ふと本音が口から漏れた。
高校生だし恋愛もするのは当たり前。でもきんときの隣はあたしだって勝手に思ってた。
あたしときんときはずっと一緒にいるんだって、思ってた。
嘘。別に悲しくなんかない。
じわりと目から染み出した汗を服の袖で無理矢理拭き取って部室の鍵を閉めた。
やっと家に帰れる。
暗い夜道をライトで照らしながら進まない足を無理矢理運んだ。
「あれ？Aじゃん。」
声をかけられ誰かと思い振り向けば、同じクラスのきりやんだった。
きりやんとは高校からの仲だけど、3年間クラスが一緒だということもあって
きんときを含むのいつメンの1人。
いつもならきりやんじゃん！いぇーい！とか言うけど、
生憎そんなテンションじゃなくて「あ、うん」としか言えなかった。
あたしの様子が普段通りじゃないことを察したのか、黙って隣を歩いてくれる彼。
数歩足を進めた先でなんでかわからないけど、またじわりと目から涙が染み出してきた。
「何があったかは知らんけど、もっと俺のこと頼ってくんね？」
手を掴まれ、歩みを止めれば彼と目があった。
部活終わりの彼の結んだ金髪が風に揺られて、彼も普段の彼のようには見えなかった。
いつもより大人で、男子というよりかは1人の男の人のように見えた。
そのまま腰に手を添えられて、ぐいっと引かれれば彼から抱きしめられる体勢になった。
「Aが好きな人の側に居たいとか力になりたいって思うように俺もAの側に居たいし力になりたいの」
私より大きい彼の手が私の頭を包み、優しく撫でた。
彼は私の頬を手で挟むようにして私の目を見つめると、
「俺あいつよりは幸せにする自信あるし、Aのこと泣かせないんだけど？」
なんていうからとうとうあたしが耐えられなくなって、うるさいばか、と彼を押し退けた。
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愉快犯(プロフ) - 黒糖パンさん» うわああ嬉しいですうう（ ; ; ） (2022年10月4日 13時) (
レス) @page8 id: 42c0b49790 (このIDを非表示/違反報告)
黒糖パン - 全部最高とかマジか！好きーーーーーーー！！応援してるーーーーーーー！！ (2022年7月2日 0時) (レス) @page8 id: ccc958c387 (このIDを非表示/違反報告)
愉快犯(プロフ) - まどかさん» 甘々nkmさんですねすごく書いてみたいですリクエストありがとうございます！！！！！！ (2022年4月30日 17時) (レス) id: 599e35ba67 (このIDを非表示/違反報告)
愉快犯(プロフ) - 霰桜猫姉さん» H狙いでいらっしゃったんですね〜たくさんHなのあげちゃおうかなｳﾌﾌ応援ありがとうございます〜〜！ (2022年4月30日 17時) (レス) id: 599e35ba67 (このIDを非表示/違反報告)
まどか(プロフ) - いつも見させていただいています！！ｴﾁｨことはさせたくなっちゃいますよね〜…()良かったらなのですが、何らかの衝動(寂しかったとかストレスたまったとか)で甘えたになるnkmさんが見たいです！！よろしくお願いします！！！！ (2022年3月18日 23時) (レス) @page5 id: 068cc2a151 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：愉快犯 | 作成日時：2022年3月15日 11時
