言わされた日 【nkm】✳︎微 ページ11
言わされた日【nkm】
インターホンが鳴り、鍵を開ける。
飲み会に参加していた彼が帰ってきたのだろう。
ドアを開ければ彼の同僚のシャークんさんの姿があって、隣にはおぼつかない足取りで顔を真っ赤にさせた彼の姿があった。
今日ちょっと飲ませすぎちゃったんスよねと言いながら器用に彼の体を支え、
彼をソファまで運んだ後シャークんさんは「じゃ」とすぐに帰っていった。
会社の親睦会ということで飲み会なのは聞いてたけど、ここまで酔っぱらっている彼を見るのは初めて。仰向けになって腕で顔を隠すような体勢で寝ている彼の側になんとなく座ってみたのはいいものの、基本的にインドアな私は飲み会などに参加した経験が少なく、そのうえお酒に弱いため、飲みすぎた人の看病などしたことがない。
何をしてあげればいいか分からずふと彼の首元に目がいく。
はだけて緩くなった首元のシャツと、彼の色白な肌からじわりと染み出した汗。
歪んだネクタイがいつもとは違った妖艶な雰囲気を醸し出していた。
変なこと考える前に看病してあげなきゃ、と首を横に振って思考を切り替える。
お水でも持ってきてあげよう。お水飲んだら体温も下がって少しは楽になるかな。
彼の頭をポンポン、と撫でればキッチンに向かうために腰をあげた。
「ねえ。Aって俺のこと愛してんの？」
寝ていると思っていた彼が私の腕を掴んだ。しかも同時に変なこと聞いてくるから私も焦って視線を泳がせる。どうしたの急に、なんて笑ってその場を去ろうとしたけど淡青色の彼の瞳が私を逃してはくれなくて、言葉は頭の中には出てきてるのに口に出すことが苦手な私は言えずにその場に固まっていた。
「愛してないの？」
私はすぐに否定した。ちがう、そうじゃない、と。
彼はうん、と言えば「じゃあなんなの？」と私を真っ直ぐに見つめた。
あいしてる、好き、なんて基本口に出さないから言い慣れてないし恥ずかしい。
視線を逸らすことしかできなかった。
「言わないなら、言わせてあげる。」
ソファに押し倒され、彼は茶色の髪をかき上げると
慣れたような手つきでシュルシュルとネクタイを外す。
ちょっとまって、と言う私の声はすぐに彼の唇によって封じられて消えた。
いつもと違って荒々しいくて余裕がなさそうなキス。
彼のペースに完全に呑まれてしまった。
「ねえ、俺のこと好きでしょ？」
「言わないって選択が出来るほど余裕があるんだ？」
「覚悟しとけよ」
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愉快犯(プロフ) - 黒糖パンさん» うわああ嬉しいですうう（ ; ; ） (2022年10月4日 13時) (
レス) @page8 id: 42c0b49790 (このIDを非表示/違反報告)
黒糖パン - 全部最高とかマジか！好きーーーーーーー！！応援してるーーーーーーー！！ (2022年7月2日 0時) (レス) @page8 id: ccc958c387 (このIDを非表示/違反報告)
愉快犯(プロフ) - まどかさん» 甘々nkmさんですねすごく書いてみたいですリクエストありがとうございます！！！！！！ (2022年4月30日 17時) (レス) id: 599e35ba67 (このIDを非表示/違反報告)
愉快犯(プロフ) - 霰桜猫姉さん» H狙いでいらっしゃったんですね〜たくさんHなのあげちゃおうかなｳﾌﾌ応援ありがとうございます〜〜！ (2022年4月30日 17時) (レス) id: 599e35ba67 (このIDを非表示/違反報告)
まどか(プロフ) - いつも見させていただいています！！ｴﾁｨことはさせたくなっちゃいますよね〜…()良かったらなのですが、何らかの衝動(寂しかったとかストレスたまったとか)で甘えたになるnkmさんが見たいです！！よろしくお願いします！！！！ (2022年3月18日 23時) (レス) @page5 id: 068cc2a151 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：愉快犯 | 作成日時：2022年3月15日 11時
